1級土木施工管理技術の過去問
令和2年度
必須問題 問82
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問題
1級土木施工管理技術検定学科試験 令和2年度 必須問題 問82 (訂正依頼・報告はこちら)
土工工事における明り掘削の作業に当たり事業者が遵守しなければならない事項に関する次の記述のうち、労働安全衛生法令上、正しいものはどれか。
- 地山の崩壊等による労働者の危険を防止するため、労働者全員にその日の作業開始前、大雨や中震(震度4)以上の地震の後、浮石及びき裂や湧水の状態等を点検させなければならない。
- 掘削機械、積込機械等の使用によるガス導管、地中電線路等の損壊により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、これらの機械を十分注意して使用しなければならない。
- 地山の崩壊等により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、あらかじめ、土止め支保工や防護網を設置し、労働者の立入禁止等の措置を講じなければならない。
- 運搬機械が、労働者の作業箇所に後進して接近するとき、又は、転落のおそれのあるときは、運転者自ら十分確認を行うようにさせなければならない。
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この過去問の解説 (2件)
01
✖1.
地山の崩壊等による労働者の危険を防止するため、点検者を指名して、その日の作業開始前、大雨や中震(震度4)以上の地震の後、浮石及びき裂や湧水の状態等を点検させなければなりません。
「労働者全員」というのは誤りです。
✖2.
掘削機械、積込機械等の使用によるガス導管、地中電線路等の損壊により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、あらかじめ、適当な方法により調査し、これらの事項について知り得たところに適応する掘削の時期及び順序を定めて、当該定めにより作業を行わなければならなりません。
危険を及ぼす恐れがある場合は、作業をしてはいけません。
〇3.設問の通りです。
地山の崩壊等により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、あらかじめ、土止め支保工や防護網を設置し、労働者の立入禁止等の措置を講じなければなりません。
✖4.
運搬機械が、労働者の作業箇所に後進して接近するとき、又は、転落のおそれのあるときは、誘導者を配置し、その者にこれらの機械を誘導させなければなりません。
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02
1.誤っています。
点検する内容は正しいのですが、「労働者全員に」対しては行わせません。
正しくは事業者が「点検者を指名し」点検させなければならない、です。
2.誤っています。
十分に注意すれば使用して良いわけではありません。
「十分に注意して使用した」パターンの誤っている選択肢は頻出です。
注意しておきましょう。
この本文において正しくは、「作業をおこなってはならない」が
正解になるのですが、事前からの方法としては、
しかるべき方法にて調査を行い、埋設物、位置などを確認し、
場合によっては当該管理者の立ち合いの下作業を行う、というのが
正しい手順ではないでしょうか。
3.正しいです。
本文のとおりです。
4.誤っています。
ここでも出ましたね。「運転手自ら十分確認を行う」誤っていますね。
行う行動は「後進して接近」または「転落の恐れ」とありますので
必ず「誘導者(合図者)」を立てるというのが正解です。
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