1級土木施工管理技士 過去問
令和2年度
問90 (必須問題 問90)

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問題

1級土木施工管理技術試験 令和2年度 問90(必須問題 問90) (訂正依頼・報告はこちら)

JIS A 5308に準拠したレディーミクストコンクリートの受入れ検査に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • スランプ試験を行ったところ、12.0cmの指定に対して14.0cmであったため合格と判定した。
  • スランプ試験を行ったところ、最初の試験では許容される範囲に入っていなかったが、再度試料を採取してスランプ試験を行ったところ許容される範囲に入っていたので、合格と判定した。
  • 空気量試験を行ったところ、4.5%の指定に対して6.5%であったため合格と判定した。
  • 塩化物含有量の検査を行ったところ、塩化物イオン(Cl)量として0.30kg/m3であったため合格と判定した。

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この過去問の解説 (3件)

01

〇1.設問の通りです。

スランプ試験の許容差は設計スランプ値によって異なります。

スランプ許容差は、2.5cmで±1cm、5および6.5cmで±1.5cm、8〜18cmで±2.5cm、21cmで±1.5cmとなります。

設問では、12cmのスランプなので許容範囲は9.5〜14.5cmです。

〇2.設問の通りです。

スランプ試験を行い、最初の試験で不合格となった場合、そのコンクリートは受入れせず返納しなければなりません。

ただし1回のみ再試験することができ、次のコンクリートで許容範囲に入っていれば合格と判定されます。

✖3.

空気量の設計値が4.5%の場合、許容範囲は±1.5%であるため、3~6%が合格基準となります。

〇4.設問の通りです。

塩化物含有量の許容値は、塩化物イオン(Cl)量として0.30kg/m3以下になります。

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02

JIS A 5308に準拠したレディーミクストコンクリートの受入れ検査基準に関する問題です。

数値に関する部分が重要です。

1.適当です。

 スランプ試験の許容差に関する設問です。

 スランプ試験の許容差は設計スランプ値によって異なりますので、

 それぞれ押さえておいてください。

 2.5cmで±1cm

 5および6.5cmで±1.5cm

 8〜18cmで±2.5cm

 21cmで±1.5cm

2.適当です。

 本文の通りです。

 再試験(1回のみ)で許容範囲に入っていれば合格とすることができます。

3.適当ではありません。

 空気量試験に関する問題です。

 許容範囲は±1.5%ですので、4.5%の指定に対して3~6%

 が合格となります。6.5%は不合格となります。

4.適当です。

 塩化物含有量に関する設問です。

 許容値は塩化物イオン(Cl)量として0.30kg/m3以下となります。 

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03

スランプ、空気量、塩化物含有量など、各試験項目における許容範囲(数値)を把握しておきましょう。

選択肢1. スランプ試験を行ったところ、12.0cmの指定に対して14.0cmであったため合格と判定した。

〇適当です。

指定されたスランプに対して許容差が変わります。

・2.5cmで±1cm

・5および6.5cmで±1.5cm

・8〜18cmで±2.5cm

・21cmで±1.5cm

 設問では、12.0cmの指定ですので、許容差が9.5~14.5cmとなります。

よって、14.0cmの値は合格と判定できます。

 

 

選択肢2. スランプ試験を行ったところ、最初の試験では許容される範囲に入っていなかったが、再度試料を採取してスランプ試験を行ったところ許容される範囲に入っていたので、合格と判定した。

〇適当です。

 再試験で許容される範囲内に入れば合格と判定できますが、再試験は、一度だけです

引っ掛かりやすい問題なので注意しましょう。

 

選択肢3. 空気量試験を行ったところ、4.5%の指定に対して6.5%であったため合格と判定した。

×不適当です。

 空気量の許容範囲は±1.5%です。

問題では4.5%の指定ですので、許容範囲が3~6%以内になります。

よって、6.5%は不合格となります。

選択肢4. 塩化物含有量の検査を行ったところ、塩化物イオン(Cl)量として0.30kg/m3であったため合格と判定した。

〇適当です。

 塩化物含有量の検査結果が0.30kg/m3であった場合、塩化物イオン(Cl-)量の許容上限値0.30kg/m3以下であるため、合格と判定できます。

 

 

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