1級土木施工管理技術の過去問
令和3年度
選択問題 問23
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問題
1級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度 選択問題 問23 (訂正依頼・報告はこちら)
河川堤防における軟弱地盤対策工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
- 表層混合処理工法では、一般に、改良強度を確認する場合は、サンプリング試料を一軸圧縮試験により行い、CBR値の場合はCBR試験により実施する。
- 緩速盛土工法で軟弱地盤上に盛土する際の基礎地盤の強度を確認する場合は、強度増加の精度が把握しやすい動的コーン貫入試験が多く使用されている。
- 堤体材料自体に人工的な材料を加えて盛土自体を軽くする軽量盛土工法は、圧密沈下量の減少等の効果が得られることから、河川堤防の定規断面内に多く使用されている。
- 軟弱な粘性土で構成されている基礎地盤上において、堤防の拡幅工事中に亀裂が発生した場合は、シート等で亀裂を覆い、亀裂の進行が終了する前に堤体を切り返して締固めを行う。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は1です。
1.適当。
問題文の通りです。
2.適当ではない。
緩速盛土工法で軟弱地盤上に盛土する際の基礎地盤の強度を確認する場合は、強度増加の精度が把握しやすいポータブルコーン貫入試験が多く使用されています。
動的コーン貫入試験は地盤に打ち込み、貫入量と打撃回数から地盤の硬軟、締まり具合を調査する試験です。土質の判定は出来ませんが、簡易的な土の強度を調べる試験です。
3.適当ではない。
軽量盛土工法は雨水等の自然条件によって崩壊する可能性があります。河川堤防の定規断面内には使用されません。
圧密対策では、ドレーン工法などが使用されます。
4.適当ではない。
亀裂の進行が終了する前には対策を行いません。
亀裂の段差や開口幅などを確認し、規模が大きな場合には、開削調査などを実施し、その原因の分析と対応方針の検討が必要です。また、点検により亀裂を把握した場合には、 計測機器類の設置による定点観測の実施を検討し、変状を経過観察するとともに、その進行程度によって対応することが望ましいです。
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02
1.適当です。
表層混合処理工法における改良強度の確認試験について述べています。
「一軸圧縮試験」は自立している供試体に拘束圧が作用していない状態で
圧縮する試験です。
「CBR試験」のCBRとは路床土支持比力を意味します。
2.適当ではありません。
本文のような強度を確認する場合、強度増加の精度が把握しやすいのは
「静」的コーン貫入試験が多く使用されています。
「軟弱地盤上に盛土する際」という部分に注目しましょう。
3.適当ではありません。
本文にある「軽量盛土工法」は圧密沈下量の減少等の効果が得られることが
故に河川堤防の定規断面内使用されません。
4.適当ではありません。
本文のような場合、正しい措置は「堤体を基礎地盤も含め良質土で置換し
再構築する。」です。
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03
河川堤防の軟弱地盤対策工について、その種類と特徴を学習しましょう。
適当です。
表層混合処理工法では、一般的に改良強度の確認は一軸圧縮試験で行うことが多く、CBR値を求めるためにはCBR試験が適切です。
適当ではありません。
動的コーン貫入試験は基礎地盤の強度確認に用いられる場合がありますが、特に軟弱地盤での盛土強度確認には静的コーン貫入試験が用いられます。
適当ではありません。
堤体材料自体に人工的な材料を加えて盛土自体を軽くする軽量盛土工法は、圧密沈下量の減少等の効果が得られることから、河川堤防の定規断面内に「使用されません」。
適当ではありません。
軟弱な粘性土で構成されている基礎地盤上において、堤防の拡幅工事中に亀裂が発生した場合は、基礎地盤から良質土で置き換え、堤体を再構築します。
河川堤防の軟弱地盤対策は、地盤の状況や堤体の規模、周辺環境など、様々な要因を考慮して適切な工法を選択する必要があります。
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