1級土木施工管理技術の過去問
令和3年度
選択問題 問40

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度 選択問題 問40 (訂正依頼・報告はこちら)

港湾における浚渫工事の事前調査に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 音響測深機による深浅測量は、連続的な記録がとれる利点があり、海底の状況をよりきめ細かく測深する必要がある場合には、未測深幅を広くする。
  • 施工方法を検討するための土質調査では、海底土砂の硬さや強さ、その締まり具合や粒の粗さを調査する必要があるため、一般的に粒度分析、比重試験、標準貫入試験を実施する。
  • 機雷等の危険物が残存すると推定される海域においては、浚渫に先立って工事区域の機雷等の探査を行い、浚渫工事の安全を確保する必要がある。
  • 水質調査の目的は、海水汚濁の原因が、バックグラウンド値か浚渫による濁りかを確認するために実施するもので、事前、浚渫中の調査が必要である。

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この過去問の解説 (3件)

01

浚渫工事(しゅんせつこうじ)の事前調査に関する問題です。

浚渫工事とは、河川、運河、港湾などの底面をさらって土砂などを取り除く土木工事です。

1.適当ではありません。

 音響測深機による深浅測量について述べており、利点は本文の通りですが、

 海底の状況をよりきめ細かく測深する必要がある場合には、

 未測深幅を「狭く」する必要があります。

2.適当です。

 土質調査では、「粒度分析」、「比重試験」、「標準貫入試験」にて

 海底土砂の硬さや強さ、その締まり具合や粒の粗さを調査します。

3.適当です。

 本文の通りです。

4.適当です。

 水質調査の目的は本文の通りであり、「事前」「浚渫中」の調査が必要です。 

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02

正解は1です。

1.適当ではない。

音響測深機による深浅測量は、連続的な記録がとれる利点があり、海底の状況をよりきめ細かく測深する必要がある場合には、未測深幅を狭くします。

2.適当。

問題文の通りです。

3.適当。

問題文の通りです。

4.適当。

問題文の通りです。

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03

港湾における浚渫工事の事前調査について、基本的事項を理解しましょう。

選択肢1. 音響測深機による深浅測量は、連続的な記録がとれる利点があり、海底の状況をよりきめ細かく測深する必要がある場合には、未測深幅を広くする。

適当ではありません。

 

未測深幅を広くすると、かえって測深が粗くなってしまいます。海底の状況をよりきめ細かく測深するためには、未測深幅を狭くし、測線の密度を高める必要があります。

選択肢2. 施工方法を検討するための土質調査では、海底土砂の硬さや強さ、その締まり具合や粒の粗さを調査する必要があるため、一般的に粒度分析、比重試験、標準貫入試験を実施する。

適当です。

 

これらの試験は、浚渫方法の選定や、必要な浚渫機械の選定に重要な情報を与えます。

選択肢3. 機雷等の危険物が残存すると推定される海域においては、浚渫に先立って工事区域の機雷等の探査を行い、浚渫工事の安全を確保する必要がある。

適当です。

 

安全な浚渫工事を行うために、事前に危険物の有無を調査することは必須です。

選択肢4. 水質調査の目的は、海水汚濁の原因が、バックグラウンド値か浚渫による濁りかを確認するために実施するもので、事前、浚渫中の調査が必要である。

適当です。

 

浚渫工事による水質汚染を評価するためには、工事前後の水質を比較する必要があります。

まとめ

浚渫工事の事前調査では、海底地形、土質、水質、危険物の有無など、様々な項目について調査を行う必要があります。それぞれの調査項目において、目的や精度を考慮した適切な調査方法を選択することが重要です。

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