1級土木施工管理技術の過去問
令和3年度
必須問題 問94

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度 必須問題 問94 (訂正依頼・報告はこちら)

情報化施工におけるTS( トータルステーション )・GNSS( 全球測位衛星システム )を用いた盛土の締固め管理に関する下記の文章中の( イ )~( ニ )に当てはまる語句の組合せとして、適当なものは次のうちどれか。

・TS・GNSSを用いて締固め機械の走行記録をもとに、盛土の締固め管理をする方法は、( イ )の1つである。
・TS・GNSSを用いた盛土の締固め管理は、締固め機械の走行位置をリアルタイムに計測し、( ロ )を確認する。
・盛土の施工仕様(まき出し厚や( ロ ))は、使用予定材料のうち( ハ )について、事前に試験施工で決定する。
・盛土の材料を締め固める際は、原則として盛土施工範囲の( ニ )について、モニタに表示される( ロ )分布図が、規定回数だけ締め固めたことを示す色になることを確認する。
  • イ:品質規定方式  ロ:締固め度  ハ:最も使用量が多い材料  ニ:全ブロック
  • イ:工法規定方式  ロ:締固め回数  ハ:全ての種類毎の材料  ニ:全ブロック
  • イ:工法規定方式  ロ:締固め度  ハ:最も使用量が多い材料  ニ:代表ブロック
  • イ:品質規定方式  ロ:締固め回数  ハ:全ての種類毎の材料  ニ:代表ブロック

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この過去問の解説 (3件)

01

・TS・GNSSを用いて締固め機械の走行記録をもとに、盛土の締固め管理をする方法は、工法規定方式の1つです。

 GNSSとは、衛生データをもとに位置を決定するシステムであり、携帯電話に搭載されているGPS機能も、このGNSSに含まれます。ICT施工では、機械の位置や走行経路を管理するために用いられるものです。

 また、工法規定方式とは使用する締固め機械の種類、 締固め回数などを規定する方法であり、事前に現場締固め試験を行って、盛土が所要の性質を確保できるか確認する必要があります。

 品質規定方式とは、盛土の最適含水比や最大乾燥密度などにより、品質を規定する方式です。

・TS・GNSSを用いた盛土の締固め管理は、締固め機械の走行位置をリアルタイムに計測し、締固め回数を確認します。

 衛生データにより走行位置をリアルタイムに計測可能なため、走行の軌跡(つまり、どの箇所を施工したか)が即座に確認できるとともに、デジタルデータで記録されます。

・盛土の施工仕様(まき出し厚や締固め回数)は、使用予定材料のうち全ての使用毎の材料について、事前に試験施工で決定します。

 材料毎に締固め特性が異なるため、まき出し厚や締固め回数を全ての使用毎の材料について試験施工をして、その最適値を決定します。

・盛土の材料を締め固める際は、原則として盛土施工範囲の全ブロックについて、モニタに表示される締固め回数分布図が、規定回数だけ締め固めたことを示す色になることを確認します。

 代表ブロックのみを確認すると、施工にバラツキが生じた場合所定の品質を確保することができないため、原則全ブロックについて確認することが必要です。

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02

情報化施工におけるTS( トータルステーション )・GNSS( 全球測位衛星システム )を用いた盛土の締固め管理に関する設問です。

イ:工法規定方式が正答です。

あらかじめ現場締固め試験を実施して、所定の性質確保に向けて妥当性を確認する必要があります。

ロ:締固め回数が正答です。

TS・GNSSを用いると、締固め回数を確認できます。

また、工程規定方式なので、イの正答記述通り、事前の現場締固め試験によって締固め機械の機種や巻き出し厚などを仕様書で定めます。

ハ:全ての種類毎の材料が正答です。

それぞれの材料について現場締固め試験によって規定を定める必要があります。

二:全ブロックが正答です。

施工時のばらつきによる品質低下を防ぐため、盛土施工範囲の全ブロックについて確認する必要があります。

正答をあてはめると以下のようになります。

・TS・GNSSを用いて締固め機械の走行記録をもとに、盛土の締固め管理をする方法は、(工法規定方式)の1つです。

・TS・GNSSを用いた盛土の締固め管理は、締固め機械の走行位置をリアルタイムに計測し、(締固め回数)を確認します。

・盛土の施工仕様(まき出し厚や(締固め回数))は、使用予定材料のうち(全ての種類毎の材料)について、事前に試験施工で決定します。

・盛土の材料を締め固める際は、原則として盛土施工範囲の(全ブロック)について、モニタに表示される(締固め回数)分布図が、規定回数だけ締め固めたことを示す色になることを確認します。

選択肢1. イ:品質規定方式  ロ:締固め度  ハ:最も使用量が多い材料  ニ:全ブロック

イとロとハが不適当です。

品質規定方式では、盛土の締固め度、乾燥密度、飽和度、強度特性などから品質を規定する方法があります。

選択肢2. イ:工法規定方式  ロ:締固め回数  ハ:全ての種類毎の材料  ニ:全ブロック

適当です。

選択肢3. イ:工法規定方式  ロ:締固め度  ハ:最も使用量が多い材料  ニ:代表ブロック

ロとハとニが不適当です。

選択肢4. イ:品質規定方式  ロ:締固め回数  ハ:全ての種類毎の材料  ニ:代表ブロック

イとニが不適当です。

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03

工法規定方式は、盛土の締固めに使用する締固め機械、締固め回数などの工法そのものを規定する方式です。

TS・GNSSを用いて締固め機械の走行記録をもとに、盛土の締固め管理をする方法は、工法規定方式の1つです。

また、TS・GNSSを用いることで、締固め機械の走行位置をリアルタイムに計測し、締固め回数を確認することができます。

盛土の施工仕様は、使用予定材料のうち全ての種類毎の材料について、事前に試験施工で決めなければなりません。

また、材料を締め固める際は、原則として盛土施工範囲の全ブロックについて、モニタに表示される締固め回数分布図が、規定回数だけ締め固めたことを示す色になることを確認します。

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