1級土木施工管理技術の過去問
令和3年度
必須問題 問95

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度 必須問題 問95 (訂正依頼・報告はこちら)

機械式鉄筋継手に関する下記の文章中の( イ )~( ニ )に当てはまる語句の組合せとして、適当なものは次のうちどれか。

・機械式鉄筋継手には、継手用スリーブと鉄筋がグラウトを介して力を伝達するモルタル充填継手や、内面にねじ加工されたカプラーによって接合する( イ )鉄筋継手がある。
・機械式鉄筋継手の継手単体の特性は、一方向引張試験や弾性域正負繰返し試験時の引張強度や( ロ )によって確認される。
・モルタル充填継手の施工にあたり、鉄筋の挿入長さが十分であることを、( ハ )で確認する。
・施工後のモルタル充填継手では、モルタルが排出孔から( ニ )ことを確認する。
  • イ:竹節  ロ:座屈強度  ハ:マーキング位置  ニ:排出していない
  • イ:竹節  ロ:すべり量  ハ:ノギス  ニ:排出していない
  • イ:ねじ節  ロ:座屈強度  ハ:ノギス  ニ:排出している
  • イ:ねじ節  ロ:すべり量  ハ:マーキング位置  ニ:排出している

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この過去問の解説 (3件)

01

・機械式鉄筋継手には、継手用スリーブと鉄筋がグラウトを介して力を伝達するモルタル充填継手や、内面にねじ加工されたカプラーによって接合するねじ節鉄筋継手があります。

 ねじ節鉄筋継手は、ねじ節の鉄筋をカプラーの中に入れて固定する継手です。 ねじ節の鉄筋とは、鉄筋の表面をネジ加工したものです。ねじ節鉄筋を、ネジを締める要領でカプラーに挿入し、 ネジがかみ合うことで鉄筋が固定されます。

・機械式鉄筋継手の継手単体の特性は、一方向引張試験や弾性域正負繰返し試験時の引張強度や すべり量によって確認されます。

 継手部は曲げ破壊やせん断破壊に対して弱点となることが多いため、座屈強度ではなく、曲げやせん断、引張に対する強度の試験が行われます。

・モルタル充填継手の施工にあたり、鉄筋の挿入長さが十分であることを、マーキング位置で確認します。

 鉄筋が挿入された部分にはノギスを当てることができないため、挿入する部分の鉄筋に予めマーキングすることで、その挿入量を確認します。

・施工後のモルタル充填継手では、モルタルが排出孔から排出していることを確認します。

 これは、充填されたモルタルが排出孔内部の空間をしっかりと満たしたかどうかを確認するためです。

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02

機械式鉄筋継手に関する設問です。

イ:ねじ節が正答です。

ねじ節鉄筋は、名前の通り表面がねじのように加工されている鉄筋です。

ねじ節鉄筋継手は、カプラーの中に入れて挿入し、ねじの要領で固定する継手です。

ロ:すべり量が正答です。

機械式鉄筋継手の特性は、座屈量ではなくすべり量を用いて確認します。

ハ:マーキング位置が正答です。

モルタル充填継手は、鉄筋の挿入部分にノギスを用いられないので、マーキングしておくことで鉄筋の挿入量を把握します。

ニ:排出しているが正答です。

モルタル充填継手は、モルタルを注入して鉄筋を固定させます。

当然、モルタルは空間にしっかり充填させなければならないので、排出孔からモルタルが排出していることを確認します。

正答をあてはめると以下のようになります。

・機械式鉄筋継手には、継手用スリーブと鉄筋がグラウトを介して力を伝達するモルタル充填継手や、内面にねじ加工されたカプラーによって接合する(ねじ節)鉄筋継手があります。

・機械式鉄筋継手の継手単体の特性は、一方向引張試験や弾性域正負繰返し試験時の引張強度や(すべり量)によって確認されます。

・モルタル充填継手の施工にあたり、鉄筋の挿入長さが十分であることを、(マーキング位置)で確認します。

・施工後のモルタル充填継手では、モルタルが排出孔から(排出している)ことを確認します。

選択肢1. イ:竹節  ロ:座屈強度  ハ:マーキング位置  ニ:排出していない

イ、ロ、ニが不適当です。

イ:ねじ節が正答です。

ロ:すべり量が正答です。

ニ:排出しているが正答です。

選択肢2. イ:竹節  ロ:すべり量  ハ:ノギス  ニ:排出していない

イ、ハ、ニが不適当です。

イ:ねじ節が正答です。

ハ:マーキング位置が正答です。

ニ:排出しているが正答です。

選択肢3. イ:ねじ節  ロ:座屈強度  ハ:ノギス  ニ:排出している

ロ、ハが不適当です。

ロ:すべり量が正答です。

ハ:マーキング位置が正答です。

選択肢4. イ:ねじ節  ロ:すべり量  ハ:マーキング位置  ニ:排出している

適当です。

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03

ねじ節鉄筋継手とは、圧延段階において節形状がねじ状に圧延された鉄筋を内面にねじ加工されたカプラーによって接合する方法です。

機械式鉄筋継手の継手単体の特性は、一方向引張試験や弾性域正負繰返し試験時の引張強度やすべり量によって確認されます。

モルタル充填継手とは異形鉄筋とスリーブの間に無収縮モルタルを充填して固定する継手方法であり、鉄筋の挿入長さが十分であることをマーキング位置で確認します。

また、モルタルが充填されているか判断するため、排出孔からモルタルが出ていることを確認します。

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