1級土木施工管理技術の過去問
令和4年度
選択問題 問15

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

この過去問の解説 (2件)

01

各種土留め工の特徴と施工に関する設問です。

過去問にも同様の出題がありますので、きちんと復習しておきましょう。

選択肢1. アンカー式土留めは、土留めアンカーの定着のみで土留め壁を支持する工法で、掘削周辺にアンカーの打設が可能な敷地が必要である。

不適当です。

アンカー式土留めは、土留めアンカーの定着と掘削地盤の抵抗によって土留め壁を支持する工法です。

設計、施工段階においては掘削周辺にアンカーの打設が可能な敷地が必要であることに留意しておきましょう。

切梁を必要としないので、機械掘削が行いやすいのが特徴です。

また、良質な定着地盤が必要です。

選択肢2. 控え杭タイロッド式土留めは、鋼矢板等の控え杭を設置し土留め壁とタイロッドでつなげる工法で、掘削面内に切梁がないので機械掘削が容易である。

適当です。

控え杭タイロッド式土留めは、控え杭と土留め壁をタイロッドでつなげ、地盤の抵抗とともに土留め壁を支持する工法です。

切梁を必要としないので、機械掘削が行いやすいのが特徴です。

また、比較的良質で浅い地盤の掘削に適しています。

選択肢3. 自立式土留めは、切梁、腹起し等の支保工を用いずに土留め壁を支持する工法で、支保工がないため土留め壁の変形が大きくなる。

適当です。

自立式土留めは、掘削地盤の抵抗によって土留め壁を支持する工法です。

支保工がないので掘削が容易ですが、土留め壁の変形が大きくなってしまいます。

また、比較的良質な地盤で浅い掘削に適しています。

選択肢4. 切梁式土留めは、切梁、腹起し等の支保工により土留め壁を支持する工法で、現場の状況に応じて支保工の数、配置等の変更が可能である。

適当です。

切梁式土留めは、支保工と掘削地盤の抵抗によって土留め壁を支持する工法です。

現場の状況に応じて支保工の数、配置等の変更が可能なので、土留めに安定感を生み出せます。ただし、支保工が掘削面にあるため機械掘削が難しく支障となるので、計画時に支保工の配置や解体について十分に検討する必要があります。

参考になった数40

02

各種土留め工の特徴と施工に関する設問です。

選択肢1. アンカー式土留めは、土留めアンカーの定着のみで土留め壁を支持する工法で、掘削周辺にアンカーの打設が可能な敷地が必要である。

不適当です。

土留めアンカーの定着のみではなく掘削地盤の抵抗によって土留め壁を支持します。

また、設問の通りアンカーの打設が可能な敷地が必要になる工法になります。

選択肢2. 控え杭タイロッド式土留めは、鋼矢板等の控え杭を設置し土留め壁とタイロッドでつなげる工法で、掘削面内に切梁がないので機械掘削が容易である。

適当です。

設問の通り、鋼矢板等の控え杭を設置し土留め壁とタイロッドでつなげる工法で、掘削面内に切梁がないので機械掘削が容易です。

選択肢3. 自立式土留めは、切梁、腹起し等の支保工を用いずに土留め壁を支持する工法で、支保工がないため土留め壁の変形が大きくなる。

適当です。

設問の通り、切梁、腹起し等の支保工を用いずに土留め壁を支持する工法で、支保工がないため土留め壁の変形が大きくなります。

施工が容易ではありますが、変形が大きくなりやすい工法です。

選択肢4. 切梁式土留めは、切梁、腹起し等の支保工により土留め壁を支持する工法で、現場の状況に応じて支保工の数、配置等の変更が可能である。

適当です。

切梁、腹起し等の支保工により土留め壁を支持する工法で、現場の状況に応じて支保工の数、配置等の変更が可能です。

掘る深さが深くなるほど土圧も大きくなるため、土留め壁だけでなく切梁が必要になってきます。

参考になった数10