1級土木施工管理技術の過去問
令和4年度
選択問題 問20
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問題
1級土木施工管理技術検定学科試験 令和4年度 選択問題 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
コンクリート構造物の中性化による劣化とその特徴に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 大気中の二酸化炭素による中性化は、乾燥・湿潤が繰り返される場合と比べて常時乾燥している場合の方が中性化速度は速い。
- 中性化と水の浸透に伴う鉄筋腐食は、乾燥・湿潤が繰り返される場合と比べて常時滞水している場合の方が腐食速度は速い。
- コンクリート中に塩化物が含まれている場合、中性化の進行により、セメント水和物に固定化されていた塩化物イオンが解離し、未中性化領域に濃縮するため腐食の開始が早まる。
- コンクリートの中性化深さを調査する場合は、フェノールフタレイン溶液を噴霧し、コンクリート表面から、発色が認められない範囲までの深さを測定する。
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この過去問の解説 (3件)
01
コンクリート構造物の中性化による劣化とその特徴に関する設問です。
適当です。
設問の通り、大気中の二酸化炭素による中性化は、乾燥・湿潤が繰り返される場合と比べて常時乾燥している場合の方が中性化速度は速いです。
不適当です。
中性化と水の浸透に伴う鉄筋腐食は、乾燥・湿潤が繰り返される場合と比べて常時滞水している場合の方が腐食速度は遅いです。
適当です。
設問の通り、コンクリート中に塩化物が含まれている場合、中性化の進行により、セメント水和物に固定化されていた塩化物イオンが解離し、未中性化領域に濃縮するため腐食の開始が早まります。
適当です。
フェノールフタレイン溶液は色の変化でアルカリ反応を測定できます。
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02
コンクリート構造物の中性化による劣化とその特徴に関する設問です。
適当です。
設問の通り、大気中の二酸化炭素による中性化は、乾燥・湿潤が繰り返される場合と比べて常時乾燥している場合の方が中性化速度は速くなります。
不適当です。
中性化と水の浸透に伴う鉄筋腐食は、乾燥・湿潤が繰り返される場合と比べて常時滞水している場合の方が腐食速度は遅くなります。
適当です。
コンクリート中に塩化物が含まれている場合、中性化の進行により、セメント水和物に固定化されていた塩化物イオンが解離し、未中性化領域に濃縮するため腐食の開始が早まります。
適当です。
コンクリートの中性化深さを調査する場合は、フェノールフタレイン溶液を噴霧し、コンクリート表面から、発色が認められない範囲までの深さを測定します。
防食工事等でも同様の測定を行います。
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03
コンクリートの中性化はについて、その基本的知識を学習しましょう。
適当です。
中性化は、コンクリート中の水酸化カルシウムと大気中の二酸化炭素が反応することで起こります。
適当ではありません。
中性化と水の浸透に伴う鉄筋腐食は、乾燥・湿潤が繰り返される場合と比べて常時滞水している場合の方が腐食速度は遅くなる。
適当です。
塩化物イオンは、鉄筋の不動態皮膜を破壊し、腐食を促進させる作用があります。中性化が進むと、セメント水和物に固定化されていた塩化物イオンが解離し、未中性化領域に濃縮され、鉄筋の腐食が加速されます。
適当です。
フェノールフタレイン溶液は、アルカリ性の物質と反応して赤色に変化します。コンクリートはアルカリ性を示すため、フェノールフタレイン溶液を噴霧すると、中性化していない部分(アルカリ性の部分)は赤く変色します。この赤色が消える深さが、中性化深さとなります。
コンクリートの中性化は、水分と二酸化炭素の作用によって進行し、鉄筋の腐食を引き起こす重要な劣化現象です。中性化の進行速度は、環境条件やコンクリートの配合によって大きく影響されます。
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