1級土木施工管理技術の過去問
令和4年度
選択問題 問35

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和4年度 選択問題 問35 (訂正依頼・報告はこちら)

トンネルの山岳工法における掘削工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 導坑先進工法は、導坑をトンネル断面内に設ける場合は、前方の地質確認や水抜き等の効果があり、導坑設置位置によって、頂設導坑、中央導坑、底設導坑等がある。
  • ベンチカット工法は、一般に上部半断面と下部半断面に分割して掘進する工法であり、地山の良否に応じてベンチ長を決定する。
  • 補助ベンチ付き全断面工法は、ベンチを付けることにより切羽の安定を図る工法であり、地山の大きな変位や地表面沈下を抑制するために、一次インバートを早期に施工する場合もある。
  • 全断面工法は、地質が安定しない地山等で採用され、施工途中での地山条件の変化に対する順応性が高い。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

トンネルの山岳工法における掘削工法に関する設問です。

選択肢1. 導坑先進工法は、導坑をトンネル断面内に設ける場合は、前方の地質確認や水抜き等の効果があり、導坑設置位置によって、頂設導坑、中央導坑、底設導坑等がある。

適当です。

導坑先進工法は、トンネルの断面を複数区分に分けて掘削を行う方法です。

軟弱な地質の場合によく用いられます。

設問の通り、導坑をトンネル断面内に設ける場合は、前方の地質確認や水抜き等の効果があり、導坑設置位置によって、頂設導坑、中央導坑、底設導坑等があります。

選択肢2. ベンチカット工法は、一般に上部半断面と下部半断面に分割して掘進する工法であり、地山の良否に応じてベンチ長を決定する。

適当です。

設問の通り、ベンチカット工法は、一般に上部半断面と下部半断面に分割して掘進する工法であり、地山の良否に応じてベンチ長を決定します。

また、多段ベンチカット工法という3段以上に分ける場合もあります。

選択肢3. 補助ベンチ付き全断面工法は、ベンチを付けることにより切羽の安定を図る工法であり、地山の大きな変位や地表面沈下を抑制するために、一次インバートを早期に施工する場合もある。

適当です。

設問の通り、補助ベンチ付き全断面工法は、ベンチを付けることにより切羽の安定を図る工法です。

地山の大きな変位や地表面沈下を抑制するために、一次インバートを早期に施工する場合もあります。

選択肢4. 全断面工法は、地質が安定しない地山等で採用され、施工途中での地山条件の変化に対する順応性が高い。

不適当です。

全断面工法は、地質が安定している小断面のトンネルなどで採用されます。

また自由断面工法の方が、自由な断面で掘削できる分施工途中での地山条件の変化に対する順応性が高いです。

参考になった数27

02

トンネルの山岳工法における掘削工法に関する設問です。

選択肢1. 導坑先進工法は、導坑をトンネル断面内に設ける場合は、前方の地質確認や水抜き等の効果があり、導坑設置位置によって、頂設導坑、中央導坑、底設導坑等がある。

適当です。

導坑先進工法は、導坑をトンネル断面内に設ける場合は、前方の地質確認や水抜き等の効果があり、導坑設置位置によって、頂設導坑、中央導坑、底設導坑等があります。

選択肢2. ベンチカット工法は、一般に上部半断面と下部半断面に分割して掘進する工法であり、地山の良否に応じてベンチ長を決定する。

適当です。

ベンチカット工法は、一般に上部半断面と下部半断面に分割して掘進する工法であり、地山の良否に応じてベンチ長を決定します。

選択肢3. 補助ベンチ付き全断面工法は、ベンチを付けることにより切羽の安定を図る工法であり、地山の大きな変位や地表面沈下を抑制するために、一次インバートを早期に施工する場合もある。

適当です。

補助ベンチ付き全断面工法は、ベンチを付けることにより切羽の安定を図る工法であり、地山の大きな変位や地表面沈下を抑制するために、一次インバートを早期に施工する場合もあります。

選択肢4. 全断面工法は、地質が安定しない地山等で採用され、施工途中での地山条件の変化に対する順応性が高い。

不適当です。

全断面工法は、地質が安定している小規模のトンネルに採用されます。

参考になった数8

03

この問題のポイントは、各工法の適用条件を正確に理解しましょう。

選択肢1. 導坑先進工法は、導坑をトンネル断面内に設ける場合は、前方の地質確認や水抜き等の効果があり、導坑設置位置によって、頂設導坑、中央導坑、底設導坑等がある。

適当です。

 

導坑は、本坑を掘る前に掘る小さなトンネルで、地質調査や水抜き、換気などに利用されます。その設置位置によって、頂設導坑、中央導坑、底設導坑などに分類されます。

選択肢2. ベンチカット工法は、一般に上部半断面と下部半断面に分割して掘進する工法であり、地山の良否に応じてベンチ長を決定する。

適当です。

 

ベンチカット工法は、トンネル断面を上下に分割して掘進する工法です。地山の状態によってベンチの長さを調整し、掘削中の安定性を確保します。

 

選択肢3. 補助ベンチ付き全断面工法は、ベンチを付けることにより切羽の安定を図る工法であり、地山の大きな変位や地表面沈下を抑制するために、一次インバートを早期に施工する場合もある。

適当です。

 

この工法は、全断面を一度に掘削する工法ですが、補助ベンチを設けることで切羽の安定性を高めます。地山の変形が大きい場合には、一次インバートを早期に施工して地表面沈下を抑制することがあります。

 

選択肢4. 全断面工法は、地質が安定しない地山等で採用され、施工途中での地山条件の変化に対する順応性が高い。

適当ではありません。

 

全断面工法は、一般的に地質が安定している場合に採用されます。地質が不安定な場合、切羽の崩壊や地山の変形が起こりやすいため、ベンチカット工法など、より安定性の高い工法が選択されます。

まとめ

各工法の選択: トンネルの掘削工法は、地質条件、トンネルの形状、周辺環境など、様々な要因を考慮して選択されます。
工法の組み合わせ: 実際のトンネル工事では、複数の工法を組み合わせることもあります。
新しい工法の開発: トンネル工法は常に進化しており、新しい工法が開発されています。

参考になった数0