1級土木施工管理技術の過去問
令和5年度
選択問題 問18

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度 選択問題 問18 (訂正依頼・報告はこちら)

鋼道路橋における高力ボルトの施工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
  • ボルト、ナットについては、原則として現場搬入時にその特性及び品質を保証する試験、検査を行い、規格に合格していることを確認する。
  • 継手の中央部からボルトを締め付けると、連結版が浮き上がり、密着性が悪くなる傾向があるため、外側から中央に向かって締め付け、2度締めを行う。
  • 回転法又は耐力点法によって締め付けたボルトに対しては、全数についてマーキングによって所要の回転角があるか否かを検査する。
  • ボルトの軸力の導入は、ボルトの頭部を回して行うのを原則とし、やむを得ずナットを回して行う場合は、トルク係数値の変化を確認する。

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この過去問の解説 (2件)

01

鋼道路橋の施工において非常に重要となる高力ボルトの締め付けについて、特に手順や検査方法、そしてボルトの軸力の導入方法など、実務に直結する内容を学習しましょう。

選択肢1. ボルト、ナットについては、原則として現場搬入時にその特性及び品質を保証する試験、検査を行い、規格に合格していることを確認する。

適当ではありません。

 

高力ボルトは構造物の強度を担う重要な部品であり、現場搬入時ではなく、現場搬入前にその特性や品質が規格に適合していることを確認する必要があります。

選択肢2. 継手の中央部からボルトを締め付けると、連結版が浮き上がり、密着性が悪くなる傾向があるため、外側から中央に向かって締め付け、2度締めを行う。

適当ではありません。

 

高力ボルトは摩擦力で接合するため、均一な締め付けが重要です。中央部から外側に向かって締め付け、2度締めを行うことで、均一な締め付けを確保します。

選択肢3. 回転法又は耐力点法によって締め付けたボルトに対しては、全数についてマーキングによって所要の回転角があるか否かを検査する。

適当です。

 

マーキングをすることで、ボルトの締め付け前の状態を記録し、締め付け後の変化(回転角や共回りなど)を視覚的に確認することが出来ます。

選択肢4. ボルトの軸力の導入は、ボルトの頭部を回して行うのを原則とし、やむを得ずナットを回して行う場合は、トルク係数値の変化を確認する。

適当ではありません。

 

ボルトの軸力の導入は、原則としてナットを回して行います。

ボルトの頭を回すと、トルク管理が難しくなるため、原則として行いません。

まとめ

その他、高力ボルトの締め付けには、トルクレンチやトルク管理装置を用いて厳密なトルク管理を行うことが必要です。

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02

この問題で覚えておくポイントは、高力ボルトです。

高力ボルトは鋼道路橋において重要ですので、きっちり抑えておきましょう。

 

選択肢1. ボルト、ナットについては、原則として現場搬入時にその特性及び品質を保証する試験、検査を行い、規格に合格していることを確認する。

不適当です。

ボルト、ナットについては、原則として現場搬入前にその特性及び品質を保証する試験、検査を行い、規格に合格していることを確認します。

受け入れ時に検査を行わず現場で実施すると、問題があった時に困ります。

 

選択肢2. 継手の中央部からボルトを締め付けると、連結版が浮き上がり、密着性が悪くなる傾向があるため、外側から中央に向かって締め付け、2度締めを行う。

不適当です。

継手の中央部からボルトを締め付けると、連結版が浮き上がり、密着性が悪くなる傾向があるため、中央から外側に向かって締め付け、2度締めを行います。

外側から締めていくと連結版が浮き上がってしまいます。

 

選択肢3. 回転法又は耐力点法によって締め付けたボルトに対しては、全数についてマーキングによって所要の回転角があるか否かを検査する。

適当です。

 

選択肢4. ボルトの軸力の導入は、ボルトの頭部を回して行うのを原則とし、やむを得ずナットを回して行う場合は、トルク係数値の変化を確認する。

不適当です。

ボルトの軸力の導入は、ナットを回して行うのを原則とし、やむを得ずボルトの頭部を回して行う場合は、トルク係数値の変化を確認します。

ナットを回して行うと、低減を狙えます。

 

参考になった数2