1級土木施工管理技術の過去問
令和5年度
選択問題 問23

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題で覚えておくポイントは、仮締切工の施工に関してです。

仮締切工の施工手順を間違えると大きな事故に発展しまいかねないので、注意が必要です。

 

選択肢1. 堤防の開削は、仮締切工が完成する以前に開始してはならず、また、仮締切工の撤去は、堤防の復旧が完了、又はゲート等代替機能の構造物ができた後に行う。

適当です。

堤防の開削は、仮締切工が完成する以前に開始してはならず、また、仮締切工の撤去は、堤防の復旧が完了、又はゲート等代替機能の構造物ができた後に行います。

仮締切工が十分でないまま開削を行うと、開削部から水が流出してしまいます。

 

選択肢2. 鋼矢板の二重仮締切内の掘削は、鋼矢板の変形、中埋め土の流出、ボイリング・ヒービングの兆候の有無を監視しながら行う必要がある。

適当です。

鋼矢板の二重仮締切内の掘削は、鋼矢板の変形、中埋め土の流出、ボイリング・ヒービングの兆候の有無を監視しながら行う必要があります。

仮締切時の掘削は入念に行わないと、大きな事故に発展してしまいかねません。

選択肢3. 仮締切工の撤去は、構造物の構築後、締切り内と外との土圧、水圧をバランスさせつつ撤去する必要があり、流水の影響がある場合は、上流側、下流側、流水側の順で撤去する。

不適当です。

仮締切工の撤去は、流水の影響がある場合は、下流側、流水側、上流側の順で撤去します。

下流側を先に撤去することで、流水をスムーズにさせ、仮締切工にかかる圧力を減少できます。

選択肢4. 鋼矢板の二重仮締切工に用いる中埋め土は、壁体の剛性を増す目的と鋼矢板等の壁体に作用する土圧を低減するために、良質の砂質土とする。

適当です。

鋼矢板の二重仮締切工に用いる中埋め土は、壁体の剛性を増す目的と鋼矢板等の壁体に作用する土圧を低減するために、良質の砂質土とします。

良質の砂質土は圧縮性が低いため、土圧や水圧に対してより剛性が増します。

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