1級土木施工管理技術の過去問
令和5年度
選択問題 問26

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度 選択問題 問26 (訂正依頼・報告はこちら)

急傾斜地崩壊防止工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
  • コンクリート張工は、斜面の風化、侵食及び崩壊等を防止することを目的とし、比較的勾配の急な斜面に用いられ、設計においては土圧を考慮する必要がある。
  • もたれ式コンクリート擁壁工は、斜面崩壊を直接抑止することが困難な場合に、斜面脚部から離して擁壁を設置する工法で、斜面地形の変化に対し比較的適応性がある。
  • 切土工は、斜面勾配の緩和、斜面上の不安定な土塊や岩石の一部又は全部を除去するもので、切土した斜面の高さにかかわらず小段の設置を必要としない工法である。
  • 重力式コンクリート擁壁工は、小規模な斜面崩壊を直接抑止するほか、押さえ盛土の安定、法面保護工の基礎等として用いられる工法であり、排水に対して特に留意する必要がある。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題で覚えておくポイントは、急傾斜地崩壊防止の対策です。

急傾斜地の崩壊は昨今の豪雨などで起きやすいため、しっかり把握しておく必要があります。

選択肢1. コンクリート張工は、斜面の風化、侵食及び崩壊等を防止することを目的とし、比較的勾配の急な斜面に用いられ、設計においては土圧を考慮する必要がある。

不適当です。

コンクリート張工は、斜面の風化、侵食及び崩壊等を防止することを目的とし、比較的勾配の緩い斜面に用いられ、設計においては土圧を考慮する必要があります。

適用される法面勾配は、1:1.0より緩く、原則としてのり高は5m以内、のり長は7m以内とされています。

選択肢2. もたれ式コンクリート擁壁工は、斜面崩壊を直接抑止することが困難な場合に、斜面脚部から離して擁壁を設置する工法で、斜面地形の変化に対し比較的適応性がある。

不適当です。

もたれ式コンクリート擁壁工は、斜面崩壊を直接抑止するための工法で、斜面地形の変化に対し比較的適応性があります。

斜面から離して設置しては、擁壁の意味がありません。

選択肢3. 切土工は、斜面勾配の緩和、斜面上の不安定な土塊や岩石の一部又は全部を除去するもので、切土した斜面の高さにかかわらず小段の設置を必要としない工法である。

不適当です。

切土工は、斜面勾配の緩和、斜面上の不安定な土塊や岩石の一部又は全部を除去するもので、切土した斜面の高さに応じて小段の設置を必要とする工法です。

斜面の高さが5mを超える場合は小段が基本的に必要とされています。

選択肢4. 重力式コンクリート擁壁工は、小規模な斜面崩壊を直接抑止するほか、押さえ盛土の安定、法面保護工の基礎等として用いられる工法であり、排水に対して特に留意する必要がある。

適当です。

重力式コンクリート擁壁工は、小規模な斜面崩壊を直接抑止するほか、押さえ盛土の安定、法面保護工の基礎等として用いられる工法であり、排水に対して特に留意する必要があります。

一番基本的な擁壁の種類でしょう。

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