1級土木施工管理技術の過去問
令和5年度
選択問題 問27
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問題
1級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度 選択問題 問27 (訂正依頼・報告はこちら)
道路のアスファルト舗装における路床の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 盛土路床は、施工後の降雨排水対策として、縁部に仮排水溝を設けておくことが望ましい。
- 凍上抑制層は、凍結深さから求めた必要な置換え深さと舗装の厚さを比較し、舗装の厚さが大きい場合に、路盤の下にその厚さの差だけ凍上の生じにくい材料で置き換える。
- 安定処理土は、セメント及びセメント系安定材を使用する場合、六価クロムの溶出量が所定の土壌環境基準に適合していることを確認して施工する。
- 構築路床は、現状路床の支持力を低下させないよう、所定の品質、高さ及び形状に仕上げる。
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この過去問の解説 (2件)
01
路床は、舗装の基盤となる部分であり、その施工品質が舗装の耐久性や走行性などに大きく影響することから正しく理解しましょう。
適当です。
盛土路床は、雨水が溜まると、凍結・融解を繰り返すことで路床が損傷したり、舗装の剥離の原因になることがあります。そのため、雨水を効率的に排水するために、縁部に仮排水溝を設けることは非常に重要です。
適当ではありません。
凍上抑制層は、凍結によって土が持ち上げられる現象(凍上)を防ぐために設置されます。置き換え深さが舗装の厚さよりも大きい場合、凍上を防ぐために、路盤の下に凍結しにくい材料を置き換える必要があります。
適当です。
セメントやセメント系安定材には、六価クロムが含まれている場合があります。六価クロムは環境汚染物質として規制されているため、使用する安定材の六価クロムの溶出量が、土壌環境基準に適合していることを確認する必要があります。
適当です。
構築路床は、既存の路床の上に新たな路床を構築する工法です。この際、現状路床よりも高い支持力を持つ路床を構築することが目的です。つまり、新しい路床は、古い路床よりも強度や安定性を高める必要があるということです。
路床の役割: 路床は、舗装の荷重を地盤に伝達し、舗装の変形やひび割れを防ぐ役割を果たします。
路床の種類: 盛土路床、切土路床、構築路床などがあります。
路床の施工管理: 締固め度、含水比、厚さなど、様々な項目について厳密な管理が必要です。
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02
この問題で覚えておくポイントは、路床の施工についてです。
舗装において路床や路盤も非常に重要ですので、しっかり把握しておきましょう。
適当です。
盛土路床は、施工後の降雨排水対策として、縁部に仮排水溝を設けておくことが望ましいです。
縁部に仮排水溝を設けることで、降雨が速やかに排水され、盛土の安定性を保つことができます。
不適当です。
凍上抑制層は、凍結深さから求めた必要な置換え深さと舗装の厚さを比較し、置き換え深さが大きい場合に、路盤の下にその厚さの差だけ凍上の生じにくい材料で置き換えます。
舗装の厚さが凍結深さに対応していれば追加の凍上抑制層は不要となります。
適当です。
安定処理土は、セメント及びセメント系安定材を使用する場合、六価クロムの溶出量が所定の土壌環境基準に適合していることを確認して施工します。
六価クロムは環境及び健康に有害であり、対策が必要です。
適当です。
構築路床は、現状路床の支持力を低下させないよう、所定の品質、高さ及び形状に仕上げます。
支持力が低下してしまうと、道路の耐久性に大きく影響を与えてしまいます。
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