1級土木施工管理技士 過去問
令和6年度
問11 (問題A 2 問6)
問題文
コンクリート用粗骨材に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
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問題
1級土木施工管理技士試験 令和6年度 問11(問題A 2 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
コンクリート用粗骨材に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 粗骨材は、5mm網ふるいにかけたときに質量で85%以上留まる骨材である。
- 粗骨材として用いる砂利は、一般に絶乾密度が2.5g/cm3以上である。
- JISに規定されるコンクリート用再生粗骨材Hは、通常の骨材とほぼ同様の品質を有しているため、レディーミクストコンクリート用骨材として使用することが可能である。
- 砕石を用いた場合は、ワーカビリティーの良好なコンクリートを得るために、砂利を用いた場合と比べて単位水量を小さくする必要がある。
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この過去問の解説 (2件)
01
コンクリート用骨材に関する規定はJISによって定められています。
設問の記述を規格と照らしあわせることで検証します。
〇粗骨材とは、5 mmふるいに質量で85 %以上とどまる粒子からなる骨材をいいます。適切です。
〇コンクリート示方書にコンクリートの細骨材・粗骨材において、絶乾比重2.5以上という規定があります。適切です。
〇コンクリート用再生骨材Hは構造物の解体などによって発生したコンクリート塊に対し、破砕、磨砕、分級などの高度な処理を行って製造したコンクリート用骨材とあります。適切です。
×砕石を用いた場合骨材や細骨材の寸法が大きくなるので、流動性が低下します。
ワーカビリティーの良好なコンクリートを得るためには砕石を用いた場合は砂利を用いた場合と比べ単位水量を大きくする必要があります。
単位水量を小さくするのは不適切です。
JIS規格に照らし合わせるとコンクリートの細・粗骨材の規定、コンクリート用再生粗骨材Hの規定等明記されていますので、照らし合わせることで正誤が解ります。
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02
コンクリート用粗骨材に関する問題です。
粗骨材の定義や性質、JIS規格の再生骨材、使用時の注意点など、基礎知識の理解が求められています。
記述は適当です。
粗骨材(砕石、砂利など)は、JIS A 5005において「5mmふるいに85%以上の質量がとどまる骨材」と定義されています。
これは細骨材と区別するための一般的な基準です。
記述は適当です。
絶乾状態における骨材の密度を絶乾密度といいます。
原則として、「絶乾密度は2.5g/cm³以上」である必要があります。
記述は適当です。
JIS A 5021において、再生粗骨材H(高品質)が規定されています。
一般のレディーミクストコンクリートにも使用可能です。
記述は不適当です。
砕石は角ばった形状が多く、砂利と比べて流動性が低くなる傾向があります。
砕石を用いたコンクリートでは、砂利を用いた場合と比べてワーカビリティーを確保するために単位水量を多くする必要があります。
砕石を用いる場合は、粒子形状の良否を検討する必要があります。
粗骨材に関するJIS規格や、骨材の種類によるコンクリートへの影響を把握することが重要です。
特に、砕石と砂利の違いとコンクリートのワーカビリティへの影響は出題頻度も高いため、覚えておきましょう。
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