1級土木施工管理技士 過去問
令和6年度
問12 (問題A 2 問7)

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問題

1級土木施工管理技士試験 令和6年度 問12(問題A 2 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリート用骨材の試験方法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 骨材の粒形の良否は、粒形判定実積率試験によって判定することができる。
  • 凍結融解の繰返しに対する骨材品質の適否は、ロサンゼルス試験機による粗骨材のすり減り試験によって判定する。
  • 砂に含まれる有機不純物は、細骨材の有機不純物試験方法によって判定する。
  • 骨材のアルカリシリカ反応性は、骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(化学法)によって判定することができる。

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この過去問の解説 (2件)

01

コンクリート用骨材の試験方法により物理的や科学的な方法により測定します。

物理的な試験により得られた適切な粒度と粒形はコンクリート制作の流動性に影響を及ぼします。

科学的方法により得られた耐久性と強度、環境外力に対して十分な抵抗性を有するかを測定します。

選択肢1. 骨材の粒形の良否は、粒形判定実積率試験によって判定することができる。

粒形判定実積率試験は砕石、砕砂の粒形を判定するためのもので試験結果により、骨材の種類,大きさ,密度及び吸水率が解ります。適切です。

選択肢2. 凍結融解の繰返しに対する骨材品質の適否は、ロサンゼルス試験機による粗骨材のすり減り試験によって判定する。

×凍結融解の繰返しに対する骨材品質の適否は、硫酸ナトリウムによる骨材の安定性試験方法による方法が一般的です。

  ロサンゼルス試験機は、粗骨材のすりへり試験やカンタブロ試験に適用される試験機器です。不適切です。

選択肢3. 砂に含まれる有機不純物は、細骨材の有機不純物試験方法によって判定する。

有機不純物試験方法はモルタル及びコンクリートに用いる細骨材の中に含まれる有機不純物の有害量の概略を調べる試験の方法です。適切です。

選択肢4. 骨材のアルカリシリカ反応性は、骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(化学法)によって判定することができる。

骨材のアルカリシリカ反応性試験は、骨材を実際にアルカリと反応させることで、その反応性の有無を調べる試験です。適切です。

まとめ

コンクリート用骨材には様々な試験方法があり、得られた結果でコンクリートの強度や対候性等、施工時のワーカビリティを知ることができます。

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02

コンクリート用骨材の試験方法に関する問題です。

各種試験方法の名称と特性についての知識が問われています。

選択肢1. 骨材の粒形の良否は、粒形判定実積率試験によって判定することができる。

記述は適当です。
骨材の粒形が良好であるかどうかを判定するために粒形判定実積率試験を実施します。

選択肢2. 凍結融解の繰返しに対する骨材品質の適否は、ロサンゼルス試験機による粗骨材のすり減り試験によって判定する。

記述は不適当です。

凍結融解抵抗性は、硫酸ナトリウムによる骨材の安定試験(JIS A 1122)や凍結融解試験(JIS A 1148)などの結果から判断します。
ロサンゼルス試験は、粗骨材のすり減り減量を判定する試験です。

選択肢3. 砂に含まれる有機不純物は、細骨材の有機不純物試験方法によって判定する。

記述は適当です。
細骨材に混入する腐植物などの有機不純物は、コンクリートの強度や耐久性に悪影響を及ぼします。

有害量の判定は、有機不純物試験によって評価します。

選択肢4. 骨材のアルカリシリカ反応性は、骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(化学法)によって判定することができる。

記述は適当です。
アルカリシリカ反応(ASR)は、骨材中の反応性シリカとセメント中のアルカリが反応し、骨材の表面に膨張性の物質が生成され、これが吸水膨張することで、コンクリート膨張やひび割れを引き起こす現象です。

使用する骨材は、化学法やモルタルバー法で無害と判定される骨材を使用する必要があります。

まとめ

試験法の名称が実際の目的と混同されやすいため、それぞれの試験の対象とその性質を確認しましょう。

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