1級土木施工管理技士 過去問
令和6年度
問21 (問題A 3 問1)
問題文
鋼道路橋の架設上の留意事項に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
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問題
1級土木施工管理技士試験 令和6年度 問21(問題A 3 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
鋼道路橋の架設上の留意事項に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 架設部材を横方向に移動する場合には、その両端における作業誤差が生じやすいため、移動量及び移動速度が計画量に適合しているかを施工段階ごとに確認しながら行う。
- 架設部材を縦方向に移動する場合には、送出し作業の安全性を高めるため、送出し勾配は、下り勾配にすることが望ましい。
- 曲線桁橋を吊り上げる際には、架設の各段階において、ねじれ、傾き及び転倒等が生じないように重心位置を把握し、ベント等の反力を検討する。
- トラス橋は、架設の最終段階でのそりの調整が難しいため、架設の各段階における上げ越し量の確認を入念に行う。
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この過去問の解説 (2件)
01
橋梁は個々の設置場所により施工条件や施工量、その橋梁の特徴等多種多様ですので、架設する橋梁の特徴を十分理解して制作・架設を行うことが大事です。
〇架設部材を横方向に移動する場合には横取作業中の両端の移動量や移動速度に依り誤差が生じやすいので、移動量や移動速度が計画量に適合しているかどうかを作業毎に確認して両端の作業誤差が大きくならない様に管理します。適切です。
×送り出し作業を行う際、送出し勾配を下り勾配にすると制御が効きにくくなるため危険です。不適切です。
〇橋桁を吊り上げる際に曲線桁橋の重心は把握しづらいので、吊り上げた際ねじれ、傾き及び転倒等が生じないよう重心位置をしっかり把握するとともに、ベント等の反力によりバランスを崩さないよう検討することが大事です。適切です。
〇トラス橋はボルトを本締めしながら架設を進めていくため、架設の最終段階でのそりの調整は極めて困難ですので、架設の各段階にて上げ越し量の確認をしっかり行うことが大事です。適切です。
鋼道路橋の架設は工場制作された部材を組み立てていきますが、使用目的や設置場所、設置方法等から施工上のにげや遊びの部分が無いので橋梁の特徴を十分理解し計画することが大事です。
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02
鋼道路橋の架設上の留意事項についての問題です。
鋼橋の架設は、構造の安定性や安全性を確保するために、部材の移動方向や橋種に応じた施工管理が重要です。
記述は適当です。
横移動では、部材の両端で誤差が生じやすい傾向があります。
移動量や速度の管理は、部材の変形や損傷を防ぐためにも重要なので、計画量に適合しているかを施工段階ごとに確認しながら行う必要があります。
記述は不適当です。
送出し作業においては、送り出し勾配を上り勾配とするのが一般的です。
これにより、移動速度を抑え、制御しやすくなります。
下り勾配では、部材が自重により制御が困難になることで事故の原因となります。
記述は適当です。
曲線桁橋は形状が複雑で、吊り上げ時にねじれや傾き等が生じやすいため、重心位置の把握とベント等の反力検討が必要です。
記述は適当です。
トラス橋は部材と継手の数が多いため、最終段階でのそり(キャンバー)調整は困難です。
架設の各段階における上げ越し量の確認を入念に行う必要があります。
直感的に回答できる問題も多いので、橋種ごとの施工方法や注意点を整理し、イメージを持ちながら学習しましょう。
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