1級土木施工管理技術の過去問
令和6年度
問題A 3 問6

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和6年度 問題A 3 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

河川堤防の盛土施工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
  • 築堤盛土の施工開始にあたっては、基礎地盤と盛土の一体性を確保するために地盤の表面を乱さないようにして盛土材料の締固めを行う。
  • 築堤盛土の施工では、降雨による法面浸食防止のため適当な間隔で仮排水路を設けて降雨を流下させたり、降水の集中を防ぐため堤防横断方向に排水勾配を設ける。
  • 築堤盛土の締固めは、堤防法線に直角に行うことが望ましく、締固めに際しては締固め幅が重複するように常に留意して施工する。
  • 既設の堤防に腹付け盛土を行う場合は、新旧法面をなじませるため段切りを行い、一般的にその大きさは堤防締固め一層仕上り厚程度とすることが多い。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

河川堤防の盛土施工を行う場合は材料や盛土高さや転圧基準等細かい基準値が決められています。

基準をしっかり覚えて所定所定の機能を満足させる施工を目指しましょう。

選択肢1. 築堤盛土の施工開始にあたっては、基礎地盤と盛土の一体性を確保するために地盤の表面を乱さないようにして盛土材料の締固めを行う。

×基礎地盤表面付近は風化等によってせん断強さが低いことがあるので、盛土の安定性を確保する為にできるだけ深く地山を掘削する事が大事です。設問の基礎地盤の表面を乱さないようには間違いです。

選択肢2. 築堤盛土の施工では、降雨による法面浸食防止のため適当な間隔で仮排水路を設けて降雨を流下させたり、降水の集中を防ぐため堤防横断方向に排水勾配を設ける。

〇盛土施工中に雨水の集中流下があると法面浸食を防ぐ処置が必要です。堤防の横断方向に勾配を施工面に設けるのが適切です。

選択肢3. 築堤盛土の締固めは、堤防法線に直角に行うことが望ましく、締固めに際しては締固め幅が重複するように常に留意して施工する。

×締固めは防法線に直角ではなく垂直に行います。不適切です。

選択肢4. 既設の堤防に腹付け盛土を行う場合は、新旧法面をなじませるため段切りを行い、一般的にその大きさは堤防締固め一層仕上り厚程度とすることが多い。

×既設法面に断切を行う場合は、堤防締固め一層仕上り厚程度ではなく出来るだけ強度の出るまで切崩します。不適切です。

まとめ

河川堤防の盛土施工にあたっては、河川の盛土基準を満足させる他に、施工中の雨水対策や基礎面に対する留意事項を十分に理解することが大事です。

参考になった数1