1級土木施工管理技術の過去問
令和6年度
問題A 3 問8

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和6年度 問題A 3 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

河川堤防の開削工事に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 樋門・樋管を施工する場合は、取付け盛土等が容易に施工できるよう既設堤防の開削は大きくすることが望ましく、河川管理の観点からも同様である。
  • 出水期を避けて非出水期間中に施工する時の仮締切り工の高さは、施工期間中の設計対象水位に余裕高さを加えた高さを確保する。
  • 仮締切り工は、開削する堤防と同等の機能が要求されるものであり、天端高さ、堤体の強度の確保はもとより、法面や河床の洗掘対策を行うことが必要である。
  • 樋門工事を行う場合の床付け面は、堤防開削による荷重の除去に伴って緩むことが多いので、乱さないで施工すると共に転圧によって締め固めることが望ましい。

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この過去問の解説 (1件)

01

堤防の開削は、樋門や樋管の築造の際に既存堤防の開削が行われる際、既設堤防の内部構造が確認出来るので、堤防築堤履歴の解明や質的向上に貢献する事を目的に行われます。

選択肢1. 樋門・樋管を施工する場合は、取付け盛土等が容易に施工できるよう既設堤防の開削は大きくすることが望ましく、河川管理の観点からも同様である。

×設問に既設堤防の開削は大きくすることが望ましいとありますが、開削は必要以上に大きく掘ってはいけません。不適切です。

選択肢2. 出水期を避けて非出水期間中に施工する時の仮締切り工の高さは、施工期間中の設計対象水位に余裕高さを加えた高さを確保する。

〇仮締め切りの高さは、計画対象位+0.5mとなります。適切です。

選択肢3. 仮締切り工は、開削する堤防と同等の機能が要求されるものであり、天端高さ、堤体の強度の確保はもとより、法面や河床の洗掘対策を行うことが必要である。

〇堤防開削を行う場合は、既設堤防と同等以上の治水の安全度を有する構造でなければならないので設問は適切です。

選択肢4. 樋門工事を行う場合の床付け面は、堤防開削による荷重の除去に伴って緩むことが多いので、乱さないで施工すると共に転圧によって締め固めることが望ましい。

○樋門工事を行う場合の床付け面は樋門設計時の想定と異なることが多いため、樋門と周辺堤防の長期に渡る安全性の確保と施工時の安全を確保するために床付け面は出来るだけ乱さないで施工するようにし、転圧によって締め固め補強することが望ましいです。適切です。

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