1級土木施工管理技士 過去問
令和6年度
問29 (問題A 3 問9)
問題文
砂防堰堤の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
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問題
1級土木施工管理技士試験 令和6年度 問29(問題A 3 問9) (訂正依頼・報告はこちら)
砂防堰堤の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 基礎地盤は、安全性等から岩盤が原則であるが、計画上やむを得ず砂礫盤とする場合は、できる限り堰堤高を15m未満に抑えると共に、原則として均一な地層を選定しなければならない。
- 砂礫基礎上にコンクリートを打設する場合は、打設前に転石の泥を洗浄すると共に、漏水や湧水の処理を十分に行う必要がある。
- 砂防堰堤における間詰めは、一般に掘削部において行い、基礎掘削部が岩盤の場合は砂礫で間詰めを行う。
- 基礎の根入れは、一般に所定の強度が得られる地盤であっても、基礎の不均質性や風化の速度を考慮して、岩盤の場合は1m以上、砂礫盤の場合は2m以上行う。
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この過去問の解説 (2件)
01
砂防とは川底に土砂を貯めて水の流れを緩くすることで、土砂災害の軽減や河床の洗堀を少なくすることを目的としたものです。
○砂防堰堤とダムの違いは堰堤の堤高が15m以上の物をダムと言います。設問中の「できる限り堰堤高を15m未満に抑えると共に、原則として均一な地層を選定しなければならない」は適切です。
〇打設前に砂礫基礎の破砕帯、断層及び局部的な不良岩等の適切な処理をすると共に、転石の泥の洗浄や漏水、湧水の処理を十分に行う必要があります。適切です。
×基礎掘削部の間詰は岩盤基礎はコンクリートで砂礫基礎は砂礫あるいはコンクリートで行います。設問中の基礎掘削部が岩盤の場合は砂礫で間詰めを行うは間違いです。不適切です
〇えん堤の基礎の根入れは、一般に所定の強度が得られる地盤であっても、基礎の不均質性や 風化の速度を考慮して定めるものとし、岩盤の場合で 1m 以上、砂礫地盤の場合は 2m 以上とする規定となっています。適切です。
砂防堰堤は、土石流による土砂災害被害の軽減や河床の過度な洗堀を防止することを目的として設置されます。主に川底から施工しますので、施工に対する注意事項に留意する必要があります。
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02
基礎地盤の条件、施工時の地盤処理、間詰め、根入れ深さの基準など、砂防堰堤の施工管理に関する問題です。
砂防堰堤は土石流や洪水流を制御する重要構造物です。
基礎条件や根入れ、間詰め方法を誤ると、安定性や耐久性が損なわれるため、設計基準や施工方法を正しく理解しましょう。
記述は適当です。
基礎地盤は、安全性等から岩盤が原則であるが、計画上やむを得ず砂礫盤とする場合は、できる限り堰堤高を15m未満に抑えると共に、原則として均一な地層を選定します。
記述は適当です。
泥によるコンクリート汚染を防ぐため、砂礫基礎では、基礎表面の汚れや泥分を除去し、漏水・湧水処理を確実に行ってから打設することが必要です。
記述は不適当です。
砂防堰堤における間詰めは、基礎掘削部が岩盤の場合はコンクリートで間詰めを行います。
記述は適当です。
般に所定の強度が得られる地盤であっても、基礎の不均質性や風化の速度を考慮して設定します。
一般に岩盤で1m以上、砂礫盤で2m以上としています。
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