第一種衛生管理者の過去問
平成26年10月公表
労働衛生(有害業務に係るもの) 問17

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問題

第一種 衛生管理者試験 平成26年10月公表 労働衛生(有害業務に係るもの) 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

化学物質による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 一酸化炭素による中毒では、ヘモグロビン合成の障害による貧血、溶血などがみられる。
  • シアン化水素による中毒では、細胞内での酸素利用の障害による呼吸困難、痙攣などがみられる。
  • 硫化水素による中毒では、意識消失、呼吸麻痺などがみられる。
  • 二酸化硫黄による慢性中毒では、慢性気管支炎、歯牙酸蝕症などがみられる。
  • 弗化水素による慢性中毒では、骨の硬化、斑状歯などがみられる。

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この過去問の解説 (3件)

01

1の一酸化炭素による中毒では、息切れ、頭痛、判断力低下、意識障害などを生じるため、誤りです。

2のシアン化水素による中毒では、細胞内の呼吸酸素と結合して組織内の酸素欠乏症を起こしたり、けいれんなどもみられるため、正しいです。

3の硫化水素による中毒では、高濃度で意識消失、呼吸麻痺などがみられるため、正しいです。

4の二酸化硫黄による慢性中毒では、慢性気管支炎、歯牙酸蝕症などがみられるため、正しいです。

5の弗化水素による慢性中毒では、骨の硬化、斑状歯、歯牙酸蝕症がみられるため、正しいです。

よって、1が正解です。

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02

正解は、1.が誤りです。

1.× 「一酸化炭素中毒」では、息切れ、頭痛、判断力低下、意識障害などがみられます。

2.〇 「シアン化水素中毒」では、呼吸困難、痙攣などがみられます。

3.〇 「硫化水素中毒」では、意識消失、呼吸麻痺などがみられます。

4.〇 「二酸化硫黄中毒」では、慢性気管支炎、歯牙酸蝕症などがみられます。

5.〇 「弗化水素中毒」では、骨の硬化、斑状歯などがみられます。

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03

(ヘモグロビンの性質)

 ヘモグロビンは赤血球を構成している物質で、酸素と結合しやすい性質があり、酸素と結合し血液中を流れ、体中に酸素を運んでいます。

 しかし、このヘモグロビンは、酸素よりも一酸化炭素のほうが何百倍も結合しやすいという性質を持っています。

 体内に一酸化炭素が入ると、ヘモグロビンと結合し、酸素運搬を阻害します。

 では問題をみてみましょう。

1.誤りです。ヘモグロビンが一酸化炭素と結合することで酸素運搬障害が起こります。

2.正しいです。火災などで、一酸化炭素中毒とともに発症することが多いとされています。

3.正しいです。

4.正しいです。

5.正しいです。

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