第一種衛生管理者の過去問
平成26年10月公表
労働衛生(有害業務に係るもの) 問18
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問題
第一種 衛生管理者試験 平成26年10月公表 労働衛生(有害業務に係るもの) 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
有害物質を発散する屋内作業場の作業環境改善に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 粉じんを発散する作業工程では、密閉化や自動化を局所排気装置等の設置に優先して検討する。
- 局所排気装置を設ける場合、ダクトが太すぎると搬送速度が不足し、細すぎると圧力損失が増大することを考慮して、ダクト径を決める。
- 局所排気装置に設ける空気清浄装置は、ダクトに接続された排風機を通過した後の空気が通る位置に設置する。
- 有害物質を取り扱う装置を構造上又は作業上の理由で完全に密閉できない場合は、装置内の圧力を外気圧より低くする。
- 局所排気装置を設置する場合は、給気量が不足すると排気効果が低下するので、排気量に見合った給気経路を確保する。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題は、作業場を想像して考えてみると答えが出やすい問題です。
1.正しいです。局所排気装置ありきではなく、まずは粉じんをでなくするよう努めることが大事ですね。
2.正しいです。ダクトは長すぎたり、太すぎると風速が低下するので、搬送速度が不足します。また細すぎると圧力損失(摩擦抵抗が大きくエネルギーが失われる→排気が悪くなる)がおきます。
3.誤りです。空気清浄機には粉じんを除去する「除塵装置」とガス蒸気を「排ガス処理装置」の2つがあります。これらは排気ダクト、排気ファンの手前に設置します。
4.正しいです。空気は圧力の高いところから低いところへ流れ込み、圧力を均一にしようとします。装置の圧力を低くすることで、空気が排気装置へ流れ込むようになります。
5.正しいです。
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02
1.〇 「粉じん」作業工程では、密閉化や自動化を局所排気装置等の設置に優先して検討します。
2.〇 「局所排気装置」を設ける場合、ダクトが太すぎると搬送速度が不足し、細すぎると圧力損失が増大することを考慮して、ダクト径を決めます。
3.× 「通過した後」ではなく、「通過する前」となります。
4.〇 「有害物質を取り扱う装置」を構造上又は作業上の理由で完全に密閉できない場合は、装置内の圧力を外気圧より低くします。
5.〇 「局所排気装置」を設置する場合は、給気量が不足すると排気効果が低下するので、排気量に見合った給気経路を確保します。
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03
2のダクトの太さは、有害物質を含んだ空気が重さをもった流体になるので、太すぎると「管内速度」が不足し、細すぎると「ダクトの抵抗により圧力損失が増大」するため、正しいです。
3の空気清浄装置は、排風機が故障しないよう、排風機の前に設置する必要があるので、誤りです。
4のように密閉できない時は、装置内の圧力を外気圧より低くすることで、空気を圧力の高い所から低い所へ流れさせ、空気が外に漏れることなく排気装置へ流れるようにするため、正しいです。
5について、排気量は給気量に比例するため、給気量が不足すると排気効果も低下するので、正しいです。
よって、3が正解です。
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