第一種衛生管理者の過去問
平成26年10月公表
労働生理 問35
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問題
第一種 衛生管理者試験 平成26年10月公表 労働生理 問35 (訂正依頼・報告はこちら)
呼吸に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 呼吸運動は、気管と胸膜の協調運動によって、胸郭内容積を周期的に増減させて行われる。
- 肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換は、外呼吸である。
- 成人の呼吸数は、通常、1分間に16~20回であるが、食事、入浴や発熱によって減少する。
- 呼吸に関与する筋肉は、間脳の視床下部にある呼吸中枢によって支配されている。
- 血液中に二酸化炭素が増加してくると、呼吸中枢が抑制されて呼吸は浅くなり、回数が減少する。
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この過去問の解説 (3件)
01
呼吸とは体内に酸素を取り入れ、二酸化炭素を放出する働きのことをいいます。
呼吸の働きを行っているのが、横隔膜や肋間筋などの呼吸筋です。これらの呼吸筋が収縮・弛緩を繰り返すことで、肺を囲む容積が変化し、肺に空気が出入りします。横隔膜の働きで行う呼吸が腹式呼吸、肋間筋の働きで行う呼吸が胸式呼吸とよばれます。
肺では、肺に取り込んだ空気が肺胞内を取り巻く毛細血管との間でやり取りが行われます。肺胞内の酸素が毛細血管中に放出され、毛細血管中の二酸化炭素が肺胞内に取り込まれます。これを外気とのガス交換なので「外呼吸」といいます。
それに対し、酸素を運んだ毛細血管が、各細胞に酸素を届け、細胞中の二酸化炭素を受け取ることを「内呼吸」といいます。
呼吸数は成人で1分間に16~20回で、食事や入浴、精神的に興奮したり、心不全や呼吸不全があると増加します。
呼吸中枢は、脳幹の最下部に位置する延髄にあります。
血液中の二酸化炭素が増えると、血液が酸性に傾きます。血液が酸性になると、人間は興奮状態になり、呼吸中枢が刺激され、呼吸数が増えます。
では問題をみてみましょう。
1.誤りです。横隔膜や肋間筋などの呼吸筋が収縮・弛緩を繰り返すことで、肺を囲む容積が変化します。
2.正しいです。
3.誤りです。呼吸数は食事や入浴によって増加します。
4.誤りです。脳幹の延髄に呼吸中枢はあります。
5.誤りです。血中の二酸化炭素が増えると呼吸数は増加します。
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02
2は肺呼吸である「外呼吸」と組織呼吸である「内呼吸」があり、「肺が酸素を取り入れ、不要となった二酸化炭素を排出する」のが外呼吸なので、正しいです。
3は「食事、入浴や発熱によって減少」ではなく「増加」するので、誤りです。
4で呼吸中枢は「間脳の視床下部」ではなく「延髄」にあるので、誤りです。
5の「呼吸中枢が抑制されて呼吸は浅くなり、回数が減少する」のではなく「呼吸中枢が刺激されて呼吸は深くなり、呼吸数が増加する」ため、誤りです。
よって、2が正解です。
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03
問題文のとおりです。
他の選択肢については以下のとおりです。
1.誤っています。文中の「気管と胸膜の協調運動」という部分が誤りです。正しくは「肋間筋と横隔膜の協調運動」です。
3.誤っています。文末の「減少する」という部分が誤りです。正しくは「増加する」です。
4.誤っています。文中の「間脳の視床下部」という部分が誤りです。正しくは「延髄」です。
5.誤っています。文の後半部分の「呼吸中枢が抑制されて呼吸は浅くなり、回数は減少する」という部分が誤りです。正しくは「呼吸中枢が刺激されて呼吸は深くなり、回数は増加する」です。
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