第一種衛生管理者の過去問
平成26年10月公表
労働生理 問37

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問題

第一種 衛生管理者試験 平成26年10月公表 労働生理 問37 (訂正依頼・報告はこちら)

自律神経系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 自律神経系は、内臓、血管などの不随意筋に分布している。
  • 自律神経である交感神経と副交感神経は、同一器官に分布していても、その作用はほぼ正反対である。
  • 自律神経系の中枢は、脳幹及び脊髄にある。
  • 心臓に対しては、交感神経は心拍数を増加させるように作用し、副交感神経は心拍数を減少させるように作用する。
  • 消化管に対しては、交感神経は運動を促進させるように作用し、副交感神経は運動を抑制させるように作用する。

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この過去問の解説 (3件)

01

 自律神経は相反する交感神経と副交感神経からなり、内臓、血管などの働きをコントロールし、体内の環境を整える神経です。自分の意思でコントロールすることができません。

 自律神経の中枢は脳幹及び脊髄にありますが、自律神経自体は内臓・血管・腺など幅広く分布しています。

 自律神経の働きをイメージする場合は、交感神経活動に関しては「興奮した状態」をイメージし、副交感神経活動に関しては「寝ている状態」をイメージするとわかりやすいです。

(交感神経が活動すると)

瞳孔 → 大きくなる
心拍数 → 増える
汗 → 増える
尿意 → 減る
消化管 →運動が抑えられる
精神状態 → 興奮

(副交感神経が活動すると)

瞳孔 → 小さくなる
心拍数 → 減る
汗 → 減る
尿意 → 増える
消化管 →運動が活発になる
精神状態 → リラックス

 では問題をみてみましょう。

1.正しいです。

2.正しいです。

3.正しいです。

4.正しいです。

5.誤りです。リラックスしているときは胃や腸が活発に働き消化吸収が促進されます。

 

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02

1で「自律神経系」は「内臓、血管、腺などの不随筋にひろく分布している」ため、正しいです。

2の交感神経は「身体の機能をより活動的に調節」し、副交感神経は「身体の機能を回復に向けて働く」もので正反対なので、正しいです。

3で自律神経系は「脳幹および脊髄」にあるので、正しいです。

4では2で説明したように交感神経、副交感神経が働くため、正しいです。

5で消化管は休息や睡眠状態で活発になるため、副交感神経が運動を促進させ、交感神経が運動を抑制するので、誤りです。

よって、5が正解です。

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03

誤っているものは5です。
文中の「促進」の部分が誤りで、正しくは「抑制」です。また文中の「抑制」の部分が誤りで正しくは「促進」です。

他の選択肢、1~4については全て文のとおりで正しい記述となっています。

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