第一種衛生管理者の過去問
平成26年10月公表
労働生理 問41
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問題
第一種 衛生管理者試験 平成26年10月公表 労働生理 問41 (訂正依頼・報告はこちら)
感覚又は感覚器に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 皮膚感覚には、触圧覚、痛覚、温度感覚 ( 温覚・冷覚 ) などがあり、これらのうち冷覚を感じる冷覚点の密度は、他の感覚点に比べて大きい。
- 内耳は、前庭、半規管及び蝸牛から成り、前庭と半規管が平衡感覚をつかさどっている。
- 網膜には色を感じる杆状体と、明暗を感じる錐状体の2種類の視細胞がある。
- 眼軸が長過ぎるために、平行光線が網膜の前方で像を結ぶ状態は、遠視眼である。
- 嗅覚は、わずかな匂いでも感じるほど鋭敏で、同じ臭気に対しても疲労しにくい。
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この過去問の解説 (4件)
01
(皮膚感覚)
皮膚感覚には①圧覚②温覚③冷覚④触覚⑤痛覚などがあります。
①圧覚 → 皮膚が押されているという感覚
②温覚 → 皮膚が温かいという感覚
③冷覚 → 皮膚が冷たいという感覚
④触覚 → 皮膚が触れているという感覚
⑤痛覚 → 皮膚が痛いという感覚
これらの刺激を受け取る器官を「受容器」といいます。
この受容器は、それぞれ密度が違います。密度が大きいほうから以下のようになります。
痛覚 > 触覚 > 圧覚 > 冷覚 > 温覚
(内耳の役割)
内耳は蝸牛、前庭、半規管の3つからなります。
蝸牛 → 聴覚の役割があります。
前庭、半規管 → 平衡感覚を保つ役割があります。
(網膜)
網膜には、色彩を感じる錐状体と、明暗を感じる杆状体があります。
(遠視眼と近視眼)
遠視眼 → 平行光線が網膜より後に焦点を結んでしまう状態を遠視眼といいます。
近視眼 → 平行光線が網膜より前に焦点を結んでしまう状態を近視眼といいます。
(嗅覚について)
嗅覚はわずかな匂いに敏感で鋭敏に感じることができます。しかし、同じ臭気には疲労しやすく、同じ臭いをかぎつづけると、次第に感じなくなってしまいます。
では問題をみてみましょう。
誤りです。痛覚が最も密度が大きいです。
正しいです。
誤りです。明暗を感じるのが杆状体で色彩を感じるのが錐状体です。
誤りです。遠視眼は網膜の後方で平行光線が結ばれます。
誤りです。同じ臭気には疲労しやすく、感じなくなります。
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02
「内耳は、前庭、半規管及び蝸牛から成り、前庭と半規管が平衡感覚をつかさどっている。」が正解です。
皮膚感覚は「冷覚を感じる冷覚点の密度」ではなく「痛覚を生じる痛覚点の密度」が他の感覚点に比べて大きいので、誤りです。
「前庭と半規管が平衡感覚をつかさどっている」ので、正しいです。
「錐状体」が色を感じ、「杆状体」が明暗を感じるので、誤りです。
「眼軸が長過ぎるために、平行光線が網膜の前方で像を結ぶ状態」は「近視眼」なので、誤りです。
嗅覚は、敏感ですが疲労しやすいので、誤りです。
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03
正解は「内耳は、前庭、半規管及び蝸牛から成り、前庭と半規管が平衡感覚をつかさどっている。」です。
×
感覚器の分布は均一ではなく体の部位によっても異なるが最も密度の高い順番は痛覚>触覚>圧覚>冷覚>温覚となります。
○
内耳のうち蝸牛は聴覚を、前庭と半規管は平衡感を司っています。
×
視神経は次の二種からなっています。
錐状体(色を感知)杆状体(明暗を感知)
×
眼球の長軸が短すぎて平衡光線が網膜の後方で像を結ぶものを遠視眼、網膜の前方で像を結ぶ状態は近視眼です。
×
嗅覚は同一臭気に疲労しやすい特性があります。
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04
正しいものは「内耳は、前庭、半規管及び蝸牛から成り、前庭と半規管が平衡感覚をつかさどっている。」です。
誤りです。
文末の「大きい」の部分が誤りで正しくは「小さい」です。冷覚点の密度は他に比べて小さいです。
文のとおりです。
誤りです。文中の「杆状体」の部分と「錐状体」の部分が逆になっています。色を感じるのが錐状体で、明暗を感じるのが杆状体です。
誤りです。文末の「遠視眼」の部分が誤りで正しくは「近視眼」です。眼軸が短すぎる場合が遠視です。
誤りです。文末の「疲労しにくい」という部分が誤りで正しくは「疲労しやすい」です。
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