第一種衛生管理者の過去問
平成26年10月公表
労働生理 問42
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問題
第一種 衛生管理者試験 平成26年10月公表 労働生理 問42 (訂正依頼・報告はこちら)
ヒトのホルモン、その内分泌器官及びそのはたらきの組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
- ホルモン=コルチゾール 内分泌器官=副甲状腺 はたらき=血糖量の減少
- ホルモン=アルドステロン 内分泌器官=副腎皮質 はたらき=体液中の塩類バランスの調節
- ホルモン=パラソルモン 内分泌器官=副甲状腺 はたらき=体内のカルシウムバランスの調節
- ホルモン=インスリン 内分泌器官=膵臓 はたらき=血糖量の減少
- ホルモン=グルカゴン 内分泌器官=膵臓 はたらき=血糖量の増加
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この過去問の解説 (4件)
01
この問題は、すべてのホルモンを覚えればいいのですが、まずは重要事項を覚えることが必要です。
人間の血糖を上げるホルモンは4つ存在します。
・グルカゴン
・エピネフリン(アドレナリン)
・糖質コルチコイド(コルチゾール)
・成長ホルモン
これは、人間は飢餓状態などの時に血糖を上げて脳に糖を送る必要があるので、なにより血糖上昇が重要になっているからです。
これに対し、血糖を下げるホルモンは1つしかありません。
・インスリン
血糖を下げるホルモンはインスリンしかありません。このインスリンが絶対的・相対的に不足し、血糖が下がらなくなった状態が「糖尿病」となります。
これをふまえた上で問題をみてみましょう。
誤りです。コルチゾールは血糖を上昇させるホルモンです。
正しいです。主にナトリウムの吸収に関与しています。
正しいです。
正しいです。血糖を下げるのはインスリンだけです。
正しいです。
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02
正解は「ホルモン=コルチゾール 内分泌器官=副甲状腺 はたらき=血糖量の減少」です。
コルチゾールの内分泌器官は「副腎皮質」で、「血糖量を増加」させる働きがあるので、誤りです。
アルドステロンはステロイドホルモンの一種で、副腎皮質から分泌され、体液中の塩類バランスを調節する働きがあるので、正しいです。
パラソルモンは、84アミノ酸から構成されるポリペプチドホルモンで、副甲状腺から分泌され、体内のカルシウムバランスを調節する働きがあるので、正しいです。
インスリンは、膵臓(すいぞう)のランゲルハンス島にあるβ(ベータ)細胞から分泌されるホルモンで、血糖量を減少させる働きがあるので、正しいです。
グルカゴンは、膵臓(すいぞう)のランゲルハンス島α(アルファ)細胞から分泌されるホルモンで、血糖量を増加させる働きがあるので、正しいです。
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03
正解は「ホルモン=コルチゾール 内分泌器官=副甲状腺 はたらき=血糖量の減少」です。
×
コルチゾールはストレスを受けると副腎皮質から分泌され血糖量を増加させる作用があります。
○
アルドステロンは副腎皮質から分泌され血液、リンパなどの体液中のカリウム、ナトリウムなどの塩類バランスの調整をする働きがあります。
○
パラソルモンは副甲状腺から分泌されカルシウムバランスの調整をする働きがあります。
○
インスリンは血糖値が増加すると膵臓から分泌され血液中のブドウ糖をグリコーゲンに変え血糖量を減少させる作用があります。
○
グルカゴンは膵臓から分泌されグリュゲンをブトウ糖に分解し血糖量を増加させる働きがあります。
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04
コルチゾールは「副甲状腺」ではなく、「副腎皮質」が内分泌器官です。またそのはたらきにも誤りがあり、「血糖量の減少」ではなく「血糖量の増加」です。
コルチゾールは肝臓での糖の新生に関与しているので血糖量の増加につながります。
他の選択肢、2,3,4,5については全て正しい組み合わせとなっています。
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