第一種衛生管理者の過去問
平成27年4月公表
労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの) 問32
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問題
第一種 衛生管理者試験 平成27年4月公表 労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの) 問32 (訂正依頼・報告はこちら)
熱傷の救急処置等に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 熱傷は、Ⅰ~Ⅲ度に分類され、Ⅰ度は水疱ができる程度のもので、強い痛みと灼熱感を伴う。
- 熱傷面は、すぐに水をかけて十分冷やすことが応急手当のポイントであるが、熱傷の範囲が広い場合、全体を冷却し続けることは低体温となるおそれがあるので注意が必要である。
- 水疱ができたときは、周囲に広がらないように破って清潔なガーゼや布で軽く覆う。
- 化学薬品がかかった場合は、直ちに中和剤により中和した後、水で洗浄する。
- 高温のアスファルトやタールが皮膚に付着した場合は、水をかけて冷やしたりせず、早急に皮膚から取り除く。
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この過去問の解説 (4件)
01
1.× 水疱は「Ⅰ度」ではなく、「Ⅱ度」となります。
2.〇 「熱傷面」は、十分冷やすことが応急手当のポイントですが、全体を冷却し続けることは低体温となるおそれもあります。
3.× 「破って」ではなく、「破かないように」です。
4.× 「化学薬品」がかかった場合は、直ちに「水」で洗浄します。
5.× 「高温のアスファルトやタール」が皮膚に付着した場合は、水をかけて冷やします。
すぐには皮膚から取り除かないようにします。
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02
1は、熱傷の分類です。
Ⅰ度 皮膚に紅斑が現れ、ヒリヒリ痛む
Ⅱ度 水泡の形成が見られ、灼熱感
Ⅲ度 皮膚がただれ、組織が壊死・剥離
3は、Ⅱ度熱傷の処置です。水庖は破らないで清潔なガーゼなどで被覆します。
4は、化学薬品がかかった場合です。化学薬品がかかった場合は、衣服を脱がせ、薬品をふき取り、直に水洗いします。
5は、アスファルトやタールが付着した部分を取り除くと、皮膚も一緒に取り除かれ、損傷してしまう恐れがあるため、水で冷やして熱傷の進行を抑えます。
よって、2が正解です。
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03
文のとおりです。
他の選択肢については以下のとおりです。
1.誤りです。文中の「Ⅰ度」の部分が誤りで正しくは「Ⅱ度」です。Ⅰ度はちょっと赤くなるという感じの症状です。
3.誤りです。水疱は自分で破らず、医師の判断に任せます。自分で行った場合、感染症になる可能性もあるからです。
4.誤りです。中和剤は用いず、水で洗浄します。
5.誤りです。冷やすことが先決です。自分で取り除こうとすることで、かえって皮膚を傷めてしまう場合があります。
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04
水泡の形成はⅡ度となります。
2.○
3.×
水泡は破らないようにし、清潔なガーゼなどで軽く覆うのが、正しい処置です。
4.×
化学薬品がかかった場合ただちに「水で洗浄」が正しい処置です。
5.×
熱傷に付着している衣類は、無理に剥してはいけません。
よって正解は2です。
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