第一種衛生管理者の過去問
平成27年10月公表
労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの) 問30
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問題
第一種 衛生管理者試験 平成27年10月公表 労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの) 問30 (訂正依頼・報告はこちら)
脳血管障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 脳血管障害は、脳の血管の病変が原因で生じ、出血性病変、虚血性病変などに分類される。
- 出血性の脳血管障害は、脳表面のくも膜下腔に出血するくも膜下出血、脳実質内に出血する脳出血などに分類される。
- 虚血性の脳血管障害である脳梗塞は、脳血管自体の動脈硬化性病変による脳塞栓症と、心臓や動脈壁の血栓などが剥がれて脳血管を閉塞する脳血栓症に分類される。
- 脳梗塞や脳出血では、頭痛、吐き気、手足のしびれ、麻痺、言語障害、視覚障害などの症状が認められる。
- くも膜下出血の症状は、「 頭が割れるような 」、「 ハンマーでたたかれたような 」などと表現される急激で激しい頭痛が特徴である。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.〇 「脳血管障害」は、脳血管の病変が原因で生じます。
2.〇 「出血性脳血管障害」は、脳表面のくも膜下腔に出血するくも膜下出血、脳実質内に出血する脳出血などに分類されています。
3.× 「脳塞栓症」と「脳血栓症」の説明が逆です。
4.〇 「脳梗塞や脳出血」は、頭痛、吐き気、手足のしびれ、麻痺、言語障害、視覚障害などの症状が認められています。
5.〇 「くも膜下出血の症状」は、急激で激しい頭痛が特徴となっています。
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02
脳血管障害(脳卒中)出血性病変(くも膜下出血、脳出血)と虚血性病変(脳梗塞)とに分類されます。
①くも膜下出血・・くも膜下腔で脳動脈瘤が破裂し出血、そして脳を圧迫することにより発症する。
②脳出血・・高血圧などが原因で脳実質内での脳血管が破綻し出血することで発症する。
③脳血栓症・・脳血管自体の動脈硬化で血栓ができ脳血管の一部が閉塞する。それによりその部分の血流が減少することで組織壊死することにより発症する。
④脳塞栓症・・心臓や動脈壁の血栓が剥離し、脳血管までに至り、脳血管が閉塞してしまい、脳血管の一部が閉塞し、それにより血流減少、組織壊死してしまう。
脳血管障害の主な症状としては、激しい頭痛、吐き気、身体のマヒ、言語障害などです。
発症した場合の応急処置は安静、体を動かさない等です。以上により、誤りは3となります。
心臓や動脈壁が剥がれての脳血管閉塞は脳塞栓症。
脳血栓症は脳血管自体の動脈硬化です。
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03
2:○
3:×
4:○
5:○
誤った選択肢や3です。
虚血性の脳血管障害である脳梗塞は、脳血管自体の動脈硬化性病変による脳血栓症と、心臓や動脈壁の血栓などが剥がれて脳血管を閉塞する脳塞栓症に分類されます。
説明文では脳血栓症と脳塞栓症が逆になっています。
その他は説明文の通りです。
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