第一種衛生管理者の過去問
平成27年10月公表
労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの) 問31

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問題

第一種 衛生管理者試験 平成27年10月公表 労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの) 問31 (訂正依頼・報告はこちら)

骨折に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • 単純骨折とは、骨にひびが入った状態のことをいう。
  • 複雑骨折とは、骨が多数の骨片に破砕された状態をいう。
  • 完全骨折では、骨折端どうしが擦れ合う軋轢音、変形などが認められる。
  • 骨折部の固定のため副子を手や足に当てるときは、その先端が手先や足先から出ないようにする。
  • 脊髄損傷が疑われる場合は、負傷者を硬い板の上に乗せて搬送してはならない。

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は、「完全骨折では、骨折端どうしが擦れ合う軋轢音、変形などが認められる。」が〇です。

選択肢1. 単純骨折とは、骨にひびが入った状態のことをいう。

× 「単純骨折」とは、皮膚損傷のない骨折のことです。

選択肢2. 複雑骨折とは、骨が多数の骨片に破砕された状態をいう。

× 「複雑骨折」とは、皮膚の外に骨が出ている状態をいいます。

選択肢3. 完全骨折では、骨折端どうしが擦れ合う軋轢音、変形などが認められる。

〇 「完全骨折」とは、骨折端どうしが擦れ合う軋轢音や変形等、認められています。

選択肢4. 骨折部の固定のため副子を手や足に当てるときは、その先端が手先や足先から出ないようにする。

× その先端が手先や足先から「出ないようにする」のではなく、「少し出るようにします」。

選択肢5. 脊髄損傷が疑われる場合は、負傷者を硬い板の上に乗せて搬送してはならない。

× 硬い板の上に乗せて「搬送してはならない」ではなく、「搬送します」。

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02

骨折は、それにより皮膚の損傷の有無で単純骨折か複雑骨折かに分類されます。

①単純骨折・・皮膚損傷がない状態。

②複雑骨折・・皮膚損傷ありの状態。(開放骨折)

骨折の状態、程度で不完全骨折、完全骨折とに分類される。

①不完全骨折・・骨にひびが入った状態。

②完全骨折・・骨が完全に折れている状態。

処置・・・動かさないこと(キーワード)、脊髄損傷が疑われる場合の搬送方法は「硬い板の上に乗せる」

以上のことから、「完全骨折では、骨折端どうしが擦れ合う軋轢音、変形などが認められる。」が正解です。

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03

複雑骨折…骨が皮膚の外につきでている骨折。開放骨折とも言います。
単純骨折…皮膚を損傷していない骨折。

完全骨折…骨が完全に折れている状態。
不完全骨折…骨にひびが入った状態。

(1)×
(2)×
(3)○:完全骨折では、折れた骨の先端同士がこすれ合い軋轢音がします。
(4)×:骨折部に副子を当てるときは、その先端が手足の先から「少し出る」ようにするため、誤りです。
(5)×:脊髄損傷が疑われる場合は脊髄が曲がらないように運ぶ必要があります。硬い板などに乗せて運ぶのが適切です。

以上のことから、(3)が正解です。

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04

正解は「完全骨折では、骨折端どうしが擦れ合う軋轢音、変形などが認められる。」です。

選択肢1. 単純骨折とは、骨にひびが入った状態のことをいう。

×

皮膚の下で骨が折れて、損傷が皮膚には及ばない状態を単純骨折といいます。

骨にひびが入った状態は不完全骨折でもあり単純骨折でもありますので、問題によっては注意してください。

選択肢2. 複雑骨折とは、骨が多数の骨片に破砕された状態をいう。

×

複雑骨折とは、骨折した骨が皮膚の外に出ている状態をいいます。

よって、誤った選択肢です。

選択肢3. 完全骨折では、骨折端どうしが擦れ合う軋轢音、変形などが認められる。

説明文の通りです。

正しい選択肢です。

選択肢4. 骨折部の固定のため副子を手や足に当てるときは、その先端が手先や足先から出ないようにする。

×

骨折部の固定のため副子を手や足に当てるときは、副子の先端が手先や足先から少し出るようにします。

よって、誤った選択肢です。

選択肢5. 脊髄損傷が疑われる場合は、負傷者を硬い板の上に乗せて搬送してはならない。

×

脊髄損傷が疑われる場合は、負傷者を硬い板の上に乗せて搬送します。

よって、誤った選択肢です。

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