第一種衛生管理者の過去問
平成27年10月公表
労働生理 問37
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問題
第一種 衛生管理者試験 平成27年10月公表 労働生理 問37 (訂正依頼・報告はこちら)
呼吸に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 呼吸運動は、主として肋間筋と横隔膜の協調運動によって胸郭内容積を周期的に増減し、それに伴って肺を伸縮させることにより行われる。
- 胸郭内容積が増し、内圧が低くなるにつれ、鼻腔や気管などの気道を経て肺内へ流れ込む空気が吸気である。
- 肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換は、外呼吸である。
- 呼吸に関与する筋肉は、小脳にある呼吸中枢によって支配されている。
- 身体活動時には、血液中の二酸化炭素分圧の上昇などにより呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する。
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この過去問の解説 (4件)
01
特に選択肢の2の「胸郭内容積が増し内圧が低くなる」よって「吸気が肺内」へ流れ込むところは必ず覚えましょう。
選択肢3の外呼吸の部分を内呼吸に入れ替えて惑わす問題も出題されるので要注意。呼吸には外呼吸と内呼吸(組織呼吸)がありしっかりと区別して覚えておきましょう。
選択肢4は誤り。よって正解は4です。
呼吸に関する筋肉は小脳にあるのではなく「脳の延髄」にある。呼吸中枢はどこにあるか問われる問題も近年頻出していますので覚えておきましょう。
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02
1.〇 「呼吸運動」は、主として肋間筋と横隔膜の協調運動によって胸郭内容積を周期的に増減します。
2.〇 「吸気」に関する正しい記述です。
3.〇 肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換は、「外呼吸」です。
4.× 「小脳」ではなく、「延髄」です。
5.〇 「身体活動時」の正しい記述です。
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03
外呼吸…肺胞内の空気と、血液との間で行われるガス交換
内呼吸…細胞と血液の間で行われるガス交換
●呼吸のしくみ;
横隔膜・肋間筋(呼吸筋)の収縮と弛緩によって胸腔内容積が増減し、胸腔内圧が変化することによって呼吸が起こります。
吸気…胸腔内容積が広げられ、胸腔内圧が低くなることで肺内へ流れ込む空気。
呼気…胸腔内容積が狭くなり、胸腔内圧が高くなることで肺外へ出される空気。
(1)○
(2)○
(3)○
(4)×:呼吸機能は、小脳ではなく延髄によって支配されているため誤りです。
(5)○:呼吸中枢は二酸化炭素(炭酸ガス)によって刺激されます。血中の二酸化炭素が増加してくると、呼吸中枢が刺激されて呼吸回数が増えて呼吸が深くなります。
よって、(4)が正解です。
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04
1.◯
正しい記載です。安静時の呼吸運動を司る主な筋肉は横隔膜と肋間筋です。
2.◯
正しい記載です。吸気と呼吸の機序を覚えましょう。
吸気:胸郭内容積が増加すると、胸腔内圧が低くなるにつれて、鼻腔や気管など気道を経て肺内に空気が流れ込むことです。
呼気:胸郭内容積が減少し、胸腔内圧が高くなるにつれて、肺は収縮し、肺から空気が体外に押し出されることです。
3.◯
正しい記載です。外呼吸と内呼吸の機序を覚えましょう。
外呼吸:肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行うガス交換のことです。
内呼吸:外呼吸で取り込まれた酸素は血液にのって体の各細胞へと運ばれます。そこで行われるのが内呼吸です。内呼吸とは、血液と細胞との間で酸素と二酸化炭素を交換するガス交換のことです。
4.×
誤りです。呼吸に関与する筋肉は、【延髄】にある呼吸中枢によって支配されています。
5.◯
正しい記載です。身体活動時には、血液中の【二酸化炭素分圧が上昇】し、延髄の呼吸中枢を刺激して換気を促進します。
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