第一種衛生管理者の過去問
平成28年4月公表
労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの) 問31
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問題
第一種 衛生管理者試験 平成28年4月公表 労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの) 問31 (訂正依頼・報告はこちら)
骨折及びその救急処置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 複雑骨折とは、骨が多数の骨片に破砕された状態をいう。
- 皮膚から突出している骨は、直ちに皮下に戻すようにする。
- 骨折が疑われる部位は、よく動かしてその程度を判断する必要がある。
- 骨折部の固定のため副子を手や足に当てるときは、その先端が手先や足先から出ないようにする。
- 損傷が皮膚にまで及ばない骨折のことを単純骨折という。
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この過去問の解説 (4件)
01
1 複雑骨折は、別名「開放骨折」とも言います。骨折した部分が内部より皮膚を突き破り外側に出た状態です。
破砕されたものではありません。
2 皮膚外から戻すと感染症にかかることがあるので、本肢は誤りとなります。
3 骨折が疑われる部位につき、容易く動かすのは厳禁です。よって、本肢も誤りです。
4 固定用の副子は、あくまでも添えるものですので、手先や足先から出るようにします。本肢も誤りです。
5 単純骨折の定義です。正しい肢となります。
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02
「複雑骨折」…骨が皮膚の外につきでている骨折。開放骨折とも言います。
「単純骨折」…皮膚を損傷していない骨折。
「完全骨折」…骨が完全に折れている状態。
「不完全骨折」…骨にひびが入った状態。
1 ×:上記の通りです。
2 ×:骨折部位は無理に動かしてはいけません。よって誤りです。
3 ×:骨折部位は無理に動かしてはいけません。よって誤りです。
4 ×:副子で骨折部を固定するときは、副子の先端が手足の先から少しでるようにします。
5 ○:上記の通りです。
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03
骨折の症状
・単純骨折:皮膚の下で骨が折れて、損傷は皮膚には及ばない状態
・複雑骨折(開放骨折):骨折片が内部から皮膚を破って外に出ている状態で、皮膚及び皮下組織が損傷していて、感染が起こりやすい状態
折れ方による分類
・完全骨折:骨が完全に折れていて、連続性が完全に失われている状態
・不完全骨折:骨にヒビが入った状態で、骨の連続性が不完全に途絶えている状態
骨折の応急処置として副子で固定しますが、2つの関節にまたがる十分な長さのもので行います。
骨折をしていると思われる部位は、無理に動かさないようにします。
骨折部位が皮膚から露出している場合は感染する可能性があるので清潔な布で覆います。
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04
他の選択肢については以下のとおりです。
1.誤りです。文中の「複雑骨折」が誤りで正しくは「粉砕骨折」です。
「複雑骨折」とは、骨が皮膚から突出した状態の骨折のことで、「開放骨折」ともいいます。
2.誤りです。文中の「直ちに皮下に戻す」が誤りです。素人は触らず、そのままにします。無理に戻して皮膚の損傷箇所が広がってしまう可能性があります。また感染症になる可能性もあります。よって、そのままにしておくのが適切です。
3.誤りです。文中の「よく動かしてその程度を判断」の部分が誤りです。動かすことで骨折部位や損傷部位が広がる可能性があります。「動かさずに安静にする」ことが大切です。
4.誤りです。文末の「出ないようにする」という部分が誤りです。動かさないようにするため、十分な広さを考え固定します。
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