第一種衛生管理者の過去問
平成28年4月公表
労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの) 問33

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問題

第一種 衛生管理者試験 平成28年4月公表 労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの) 問33 (訂正依頼・報告はこちら)

食中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 感染型食中毒は、食物に付着した細菌そのものの感染によって起こる食中毒で、サルモネラ菌によるものなどがある。
  • 毒素型食中毒は、食物に付着した細菌が増殖する際に産生した毒素によって起こる食中毒で、腸炎ビブリオ菌によるものなどがある。
  • 0-157や0-111は、ベロ毒素を産生する大腸菌で、これらによる食中毒は、腹痛や出血を伴う水様性の下痢などの症状を呈する。
  • ボツリヌス菌は、缶詰、真空パック食品など酸素のない食品中で増殖して毒性の強い神経毒を産生し、筋肉の麻痺症状を起こす。
  • ノロウイルスは、手指、食品などを介して経口で感染し、腸管で増殖して、『嘔吐、下痢、腹痛などの急性胃腸炎を起こすもので、冬季に集団食中毒として発生することが多い。

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この過去問の解説 (4件)

01

誤っている記述を選ぶ問題です。

選択肢2. 毒素型食中毒は、食物に付着した細菌が増殖する際に産生した毒素によって起こる食中毒で、腸炎ビブリオ菌によるものなどがある。

毒素型食中毒には、黄色ブドウ球菌(エンテロトキシン、熱に強い)や、ボツリヌス菌(神経毒、熱に強い)があります。

腸炎ビブリオは感染型を示し毒素を持たず、主に魚介類に発生し、熱に弱いです。

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02

正解は(2)です。毒素系食中毒にはボツリヌス菌、O-157などがあります。腸炎ビブリオは感染型食中毒に分類されます。

「感染型食中毒」…食品等に付着した細菌に感染することによって起こります。
例:腸炎ビブリオ、サルモネラ菌など
「毒素型食中毒」…食品等に付着した細菌が発生する毒素によって起こります。
例:ボツリヌス菌、O-157など
「ウィルス性食中毒」…食品等に付着したウィルスによって起こります。
例:ノロウィルス
「自然毒食中毒」…動物や植物がもともと持っている毒素によって起こります。
例:フグ毒など

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03

正解 2
食中毒の原因は、〈細菌性〉〈化学物質〉〈自然毒〉に分けられます。
細菌性の食中毒は、感染型と毒素型になります。

1 糞尿が媒介する食肉や鶏卵が原因となり、感染します。サルモレラ菌です。本肢は正しいです。

2 ことに海水を好む魚介類により感染します。毒素系ではありません。本肢は誤りとなります。

3 ベロ毒素による大腸菌の典型的な症状であります。

4 ボツリヌス菌は、酸素を特に毛嫌いする菌であります。本肢の通りとなります。

5 ノロウイルス感染により、急性胃腸炎を発症します。正しい肢となります。

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04

誤っているのは2です。
文中の「腸炎ビブリオ菌」が誤りです。腸炎ビブリオ菌は感染型食中毒です。
毒素型食中毒の代表としては「ボツリヌス菌」があります。

他の選択肢1,3,4,5は正しい記述となっています。

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