第一種衛生管理者の過去問
平成29年4月公表
労働生理 問36

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問題

第一種 衛生管理者試験 平成29年4月公表 労働生理 問36 (訂正依頼・報告はこちら)

心臓の働きと血液の循環に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 心臓の中にある洞結節(洞房結節)で発生した刺激が、刺激伝導系を介して心筋に伝わることにより、心臓は規則正しく収縮と拡張を繰り返す。
  • 体循環は、左心室から大動脈に入り、毛細血管を経て静脈血となり右心房に戻ってくる血液の循環である。
  • 肺循環は、右心室から肺静脈を経て肺の毛細血管に入り、肺動脈を通って左心房に戻る血液の循環である。
  • 心筋は人間の意思によって動かすことができない不随意筋であるが、随意筋である骨格筋と同じ横紋筋に分類される。
  • 大動脈及び肺静脈を流れる血液は、酸素に富む動脈血である。

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は「肺循環は、右心室から肺静脈を経て肺の毛細血管に入り、肺動脈を通って左心房に戻る血液の循環である。」です。

選択肢1. 心臓の中にある洞結節(洞房結節)で発生した刺激が、刺激伝導系を介して心筋に伝わることにより、心臓は規則正しく収縮と拡張を繰り返す。

心臓は規則正しく収縮と拡張を繰り返し、生命の原動力となっています。正しい文章です。

選択肢2. 体循環は、左心室から大動脈に入り、毛細血管を経て静脈血となり右心房に戻ってくる血液の循環である。

左心室⇒大動脈⇒各組織⇒大静脈⇒右心房に戻る。
これが体循環です。暗記しましょう。

選択肢3. 肺循環は、右心室から肺静脈を経て肺の毛細血管に入り、肺動脈を通って左心房に戻る血液の循環である。

本肢は誤りです。

肺循環は、右心室から肺動脈を通り、肺の毛細血管でガス交換を行った後、肺静脈を経て左心房に戻る経路をたどります。この経路を正確に理解し、暗記しましょう。

選択肢4. 心筋は人間の意思によって動かすことができない不随意筋であるが、随意筋である骨格筋と同じ横紋筋に分類される。

心臓についての一般常識問題です。

選択肢5. 大動脈及び肺静脈を流れる血液は、酸素に富む動脈血である。

本肢は正しいです。改めて、酸素と栄養が多い血液を動脈血、炭酸ガスと老廃物の多い血液を静脈血といいます。

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02

正解:3、誤り。

肺循環の順番が違うため、誤りです。右心室から「肺静脈」ではなく、右心室から「肺動脈」が正しくなります。

1、正しい、記述のとおり。この運動は自律神経の支配を受けています。

2、正しい、記述のとおり。体循環と肺循環の流れはよく出題されるので、順番の入れ替え問題には注意が必要です。

4、正しい、記述のとおり。「不随意筋」とは自分の意思とは関係なく動く筋肉のことです。

5、正しい、記述のとおり。これに対し酸素の少ない血液を静脈血といいます。

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03

正解:3

1.正
 洞結節は心臓の右心房の上大静脈の開口部近くにある組織で、その刺激により心臓が動きます。

2.正
 体循環は記載の流れで、全身の組織に酸素を送ります。

3.誤
 肺循環は、血液が右心室から出て、「肺動脈」を経て肺に至り、肺胞で二酸化炭素と酸素のガス交換が行われた後、「肺静脈」を通って左心房に戻ります。
「」部分が誤りです。

4.正
 設問のとおり、心筋は不随意筋ですが、例外的に横紋筋に分類されます。

5.正
 大動脈は2.のとおり、全身に酸素を送る血管で、肺静脈は3.のとおり、肺で酸素を取り入れて戻る血管なので、ともに酸素に富みます。

参考になった数29

04

正解3
体循環と肺循環は頻出問題です。きちんと覚えましょう。

1.◯
正しい記載です。洞結節(洞房結節)で発生した刺激が刺激伝導系を介して心筋に伝わります。その結果、心臓は規則正しく収縮と拡張を繰り返します。

2.◯
体循環:左心室→大動脈→全身(毛細血管)→静脈→右心房

3.×
肺循環:右心室→肺動脈→肺(毛細血管)→肺静脈→左心房

4. ◯
正しい記載です。心筋は不随意筋です。

5. ◯
酸素に富む血液は大動脈と肺静脈です。二酸化炭素を多く含む血液は静脈と肺動脈です。

参考になった数20