第一種衛生管理者の過去問
平成29年10月公表
労働衛生（有害業務に係るもの） 問14

本肢が正解です。鉛中毒になるのは、酸素を運搬する物質であるヘモグロビンが減らされるからです。各症状は、問題文の通りとなります。

ベリリウムによる中毒は、肺に障害が起きます。慢性的なものは、ベリリウム肺と呼ばれる肺炎を起こします。本肢は誤りです。

マンガン中毒では、中枢神経系の障害により、手足の痺れ、ふるえや歩行困難などいわゆるパーキンソン病に似た症状が出ます。本肢も誤りです。

クロム中毒では、クロムを吸入すると鼻やのどの粘膜が侵され、鼻中隔穿孔となります。本肢も誤りです。

金属水銀中毒は、中枢神経を侵し、手足の麻痺やふらつき等の症状が出るようになります。本肢は誤りです。

○：鉛は貧血、頭痛、末梢神経障害、腹痛（疝痛）などを引き起こします。

×：ベリリウムは皮膚炎、肺炎、肺肉芽腫などを引き起こします。

×：マンガンは筋のこわばり、歩行困難、指先のふるえなどの運動機能障害を引き起こします。

×：クロムは皮膚炎、結膜炎、鼻中隔穿孔などを引き起こします。

×：水銀は手指のふるえ、精神障害、神経障害などを引き起こします。

文のとおりです。

誤っています。ベリリウム中毒でみられるのはアレルギー性皮膚炎、肺炎などです。

誤っています。マンガン中毒でみられるのは、筋肉のこわばり、ふるえなどです。

誤っています。クロム中毒で見られるのは皮膚炎、鼻中隔穿孔などです。

誤っています。金属水銀中毒でみられるのは、脳疾患、手のふるえ、精神症状などです。