第一種衛生管理者の過去問
平成29年10月公表
労働生理 問41
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第一種 衛生管理者試験 平成29年10月公表 労働生理 問41 (訂正依頼・報告はこちら)
神経系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 神経系を構成する基本的な単位である神経細胞は、通常、1個の細胞体、1本の軸索及び複数の樹状突起から成り、ニューロンともいわれる。
- 体性神経は、運動及び感覚に関与し、自律神経は、呼吸、循環などに関与する。
- 大脳の皮質は、神経細胞の細胞体が集まっている灰白質で、感覚、思考などの作用を支配する中枢として機能する。
- 交感神経系と副交感神経系は、各種臓器において双方の神経が分布し、相反する作用を有している。
- 交感神経系は、身体の機能をより活動的に調節する働きがあり、心拍数を増加したり、消化管の運動を高める。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (4件)
01
1 ニューロンの基本構造の問題です。本肢は正しいです。そもそも神経系は、身体の各器官での情報を中枢神経に伝達をし、これを受けて命令を出し、各器官の働きをコントロールする役割を果たしています。
2 神経系は、①中枢神経系(脳、脊髄) ②末梢神経系(体性神経⇒知覚神経、運動神経 自律神経⇒交感神経、副交感神経)に大別されます。この前提暗記内容から、2の問題文が正しい表記と認識できます。正しい肢です。
3 大脳皮質の中枢の種類は、運動、知覚、聴覚、視覚、味覚、言語があります。本問題文は、正しい肢です。
4 交感神経は脊髄から出ています。内臓を動かす働きを営んでいます。また、副交感神経は、中脳や延髄から出て内臓、血管とつながっていて、文字の通り両者は反対の働きをしてバランスを保っています。問題文を捕捉しました。よって、正しい肢です。
5 基本知識は、①交感神経系⇒心拍数の増加や消化管の運動を抑えます。②副交感神経系⇒心拍数の減少や消化管の運動を活性化させます。このバランスを念頭にして回答しますと、心拍数が増加すれば当然に消化能力はダウンします。よって、本肢が誤りとなります。
参考になった数143
この解説の修正を提案する
02
「白質」…神経線維がおおく集中するところ。
大脳は外側が灰白質、内側が白質です。脊髄は外側が白質、中心部が灰白質です。
(1)○:問題文をそのまま覚えましょう。
(2)○
(3)○
(4)○:たとえば、交感神経系は拍動を増進させるが副交感神経系は抑制するように、これらは同じ器官に対して逆の作用を有します。
(5)×:交感神経系は消化管や泌尿器系の運動を抑制するため誤りです。交感神経=増進と覚えていると勘違いしやすいため注意しましょう。
よって、(5)が正解です。
参考になった数41
この解説の修正を提案する
03
1.◯
記載のとおりです。
2.◯
体性神経には感覚器官からの情報を中枢神経に伝える感覚神経と、中枢神経からの命令を運動器官に伝える運動神経があります。一方、自律神経には交感神経と副交感神経があり、呼吸や循環に関与します。
3.◯
記載のとおりです。大脳皮質とは大脳の外側の灰白質の部分のことで、神経細胞の細胞体が集合しており、感覚、運動、思考などの作用を支配する中枢として機能しています。 一方、大脳髄質とは大脳の内側にある白質の部分のことで、神経線維を多く含みます。
4.◯
記載のとおりです。自律神経には交感神経と副交感神経があり、双方の神経系は多くの臓器に対して相反する作用があります。
5.×
誤りです。交感神経系が働くと身体機能を活動的に調節するため【心拍数は増加】し【消化管運動は抑制】されます。一方、副交感神経が働くと【心拍数は抑制】され【消化管運動は活性化】します。走っている(交感神経が優位)ときをイメージしましょう。走っているときは心拍数は上昇し、消化は必要ないので消化管運動は抑制されています。
参考になった数28
この解説の修正を提案する
04
「消化管の運動を高める」という部分が誤りで「消化管の運動を抑制する」が正しいです。
「消化管の運動を高める」のは副交感神経系の働きです。
他の選択肢1,2,3,4は文のとおりで正しいです。
参考になった数21
この解説の修正を提案する
前の問題(問40)へ
平成29年10月公表問題一覧
次の問題(問42)へ