第一種衛生管理者の過去問
平成29年10月公表
労働生理 問42
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問題
第一種 衛生管理者試験 平成29年10月公表 労働生理 問42 (訂正依頼・報告はこちら)
下の図は眼球の水平断面図であるが、図中に「網掛け」又は「破線」で示すAからEの部位に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- Aの「網掛け」部分は角膜で、これが歪んでいたり、表面に凹凸があるために、見た物体の像が網膜上に正しく結ばないものを乱視という。
- Bの「網掛け」部分は虹彩で、光量に応じて瞳孔の径を変える。
- Cの「網掛け」部分は硝子体で、これの厚さを変えることにより焦点距離を調節して網膜上に像を結ぶようにしている。
- Dの「網掛け」部分は網膜で、ここには、明るい所で働き色を感じる錐状体と、暗い所で働き弱い光を感じる杆状体の2種類の視細胞がある。
- Eの「破線」部分は中心窩で、視力の鋭敏な部位である。
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この過去問の解説 (3件)
01
誤っているもの:Cの「網掛け」部分は硝子体で、これの厚さを変えることにより焦点距離を調節して網膜上に像を結ぶようにしている。
本文の説明通りです。凸凹レンズでは網膜に正像はできません。歪みの多いのが乱視となります。
まさにカメラの絞り(虹彩)となり、光の入量を調整します。本肢は正しいです。
ダイレクトに本問題の硝子体ではなく、Cの部分は水晶体です。カメラのレンズに相当します。厚さを変えてピンボケを防止いています。よって、本肢が誤りとなります。
本肢は正しいです。「色」を感じる細胞を錐状体細胞と言います。また、太い棒を意味する杆状体細胞は、「明暗」を感じる細胞のことです。
中心窩は、鋭敏な部位(高精細)とさらに読書やVDT作業、運動などに不可欠で最重要な領域となります。この説明のとおり正しい肢です。
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02
眼は構造物が多いです。図を見ながら組織の名称とはたらきを覚えましょう。
〇
〇:虹彩はよくカメラの「絞り」に例えられます。
×:Cは硝子体ではなく水晶体であるため誤りです。硝子体は眼球の大部分を占めているゲル状の透明組織のことをいいます。
〇:錐状体・杆状体に関する説明はそのまま覚えましょう。
〇
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03
誤っているものは「Cの「網掛け」部分は硝子体で、これの厚さを変えることにより焦点距離を調節して網膜上に像を結ぶようにしている。」です。
「硝子体」ではなく「水晶体」です。文に書かれている機能は水晶体の働きです。
硝子体は上位の図でいうとCの後ろの眼球内腔のゼリー状の透明組織です。眼球の形を保つ役割を担っています。
他の選択肢は正しい記述です。
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