第一種衛生管理者の過去問
平成30年4月公表
労働生理 問41

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問題

第一種 衛生管理者試験 平成30年4月公表 労働生理 問41 (訂正依頼・報告はこちら)

筋肉に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • 横紋筋は、骨に付着して身体の運動の原動力となる筋肉で意志によって動かすことができるが、平滑筋は、心筋などの内臓に存在する筋肉で意志によって動かすことができない。
  • 筋肉の縮む速さが速ければ速いほど、仕事の効率は大きい。
  • 荷物を持ち上げたり、屈伸運動を行うときは、筋肉が長さを変えずに外力に抵抗して筋力を発生させる等尺性収縮が生じている。
  • 強い力を必要とする運動を続けていても、筋肉を構成する個々の筋線維の太さは変わらないが、その数が増えることによって筋肉が太くなり筋力が増強する。
  • 筋肉は、収縮しようとする瞬間に最も大きい力を出す。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解:5

1.誤
 横紋筋の記述は正しいです。
 心筋は意志によって動かせない不随意筋ですが、平滑筋ではなく横紋筋でできています。
 消化器や呼吸器、泌尿器、生殖器、血管などの壁には平滑筋があります。

2.誤
 動作が速くなればなるほど、筋力は低下します。ゆっくりと動かすときは、大きな筋力を出すことができます。

3.誤
 設問における等尺性収縮の意味は正しいですが、設問の動作を行う際は筋肉が収縮して力を発生させる「等張性収縮」が生じています。

4.誤
 筋線維が増えるのではなく、太くなることによって筋力が増強します。

5.正
 重量物を持ち上げる瞬間に最大の力を出す様に、設問のとおりです。

参考になった数137

02

正解は5です。

1 .×
心筋は特殊で横紋筋に属す不随意筋(意思によって動かせない筋肉)なので誤りです。

2 .×
筋肉の収縮速度と仕事効率はある程度比例しますが、一定値を超えると効率が下がります。
速すぎても効率が下がるので誤りです。

3 .×
荷物を持ち上げたり、屈伸運動を行うときは等張性収縮が生じているので誤りです。
等張性収縮→筋の長さが変化する
等尺性収縮→筋の長さが変化しない

4 .×
説明が逆です。
筋肉を構成する個々の筋線維の数は変わらないが
太さが変わることによって筋肉が太くなり筋力が増強します。
※通説では運動を続けても筋繊維の数は変わらないとされていますが
明確に増えないとも言い切れないので難しいところです。

5 .○
記述の通りです。

参考になった数53

03

正解 5

1.×
心臓は意思によって動かせない筋肉ではありますが、平滑筋ではなく横紋筋となるので誤りです。

2.×
筋肉の縮む早さが早いほど効率は下がっていきますので誤りです。

3.×
荷物を持ち上げる、屈伸するという動きは筋肉の長さを変える等張性収縮が生じています。

4.×
筋繊維の太さは変わりますが筋繊維の数は変わりません。
記述が逆になっているので誤りです。

5.◯
設問の通りです。

参考になった数22