第一種衛生管理者の過去問
令和2年4月公表
関係法令（有害業務に係るもの） 問5

１：×
作業場所に設ける外付け式フードによる局所排気装置の制御風速に必要な能力は以下のようになります。
　上方吸引型1.0m/s
　下方吸引型0.5m/s
　側方吸引型0.5m/s
説明文では0.4m/sですので、風速が足りていません。
よって、誤った選択肢です。

２：×
作業中の労働者が有機溶剤等の区分を容易に知ることができるよう容器に表示する色は黄色です。
赤色ではありません。
よって、誤った選択肢です。

３：×
作業場における空気中の有機溶剤の濃度の測定は、6月以内ごとに１回、定期に測定することになっています。
1年以内ではありません。
よって、誤った選択肢です。

４：×
作業に常時従事する労働者に対し、6月以内ごとに１回、定期に、有機溶剤等健康診断を行う必要があります。
1年以内ではありません。
よって、誤った選択肢です。

５：○
説明文の通りです。
正しい選択肢です。

有機溶剤中毒予防規則には、第一種～三種までの有機溶剤が定められております。
有害度は、一種が一番有害な物質となっております。
概要は、一種（塩素系）、三種（ガソリン系）、二種（その他有機溶剤）となっております。

第二種有機溶剤とは、アセトン、トルエン等の有機溶剤４０種類を指します。

１．誤りです。
屋内作業における外付け式フード局所排気装置は、フードの開口面において、
側方吸引：0.5ｍ/ｓ、下方吸引：0.5 m/s 、上方吸引：1.0ｍ/ｓの制御風速を出し得る能力を有する物を設置しなければならないです。
問題文は、囲い式フードの吸引風速の規定です。

２．誤りです。
第二種有機溶剤の区分色は、黄色となっています。
一種は、赤色。三種は、青色です。

３．誤りです。
作業環境測定の規定です。有機溶剤濃度は、6ヶ月に1回測定しなければならない事となっています。

４．誤りです。
健康診断の規定です。有機溶剤を製造し、又は取り扱う業務に従事する労働者は、
6ヶ月に1回健康診断を受けなければならないです。

５．正解です。
プッシュプル型換気装置についての規定です。問題文のとおりの規定となっております。

正解5

1×
作業場所に設ける局所排気装置について、外付け式フードの場合、側方または下方吸引型の場合は0.5 m/s、上方吸引型の場合は1m/s以上の制御風速を出し得る能力をもつ必要があります。

2×
有機溶剤の色分けの表示は以下の通りです。本問題では第二種有機溶剤を使用していますので黄色の表示となります。
　・第一種有機溶剤等→赤
　・第二種有機溶剤等→黄
　・第三種有機溶剤等→青

3×
第一種有機溶剤および第二種有機溶剤を屋内作業場で扱う場合には作業環境測定を行う必要があります。6ヶ月に1回、定期に測定し、記録は3年間保存しなければなりません。

4×
有機溶剤業務に常時従事する労働者に対して6ヶ月以内ごとに1回、定期に有機溶剤等健康診断を実施する必要があります。

5◯
正しい記載です。