第一種衛生管理者の過去問
令和2年4月公表
労働衛生（有害業務に係るもの） 問14
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問題
第一種 衛生管理者試験 令和2年4月公表 労働衛生（有害業務に係るもの） 問14 （訂正依頼・報告はこちら）
有機溶剤に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 有機溶剤は、水溶性と脂溶性を共に有し、その蒸気は空気より軽い。
- 有機溶剤は、揮発性が高いため呼吸器から吸収されやすいが、皮膚から吸収されることはない。
- ノルマルヘキサンのばく露の生物学的モニタリングの指標としての尿中代謝物は、2,5 - ヘキサンジオンである。
- メタノールによる健康障害として顕著なものは、網膜細動脈瘤（りゅう）を伴う脳血管障害である。
- 二硫化炭素による中毒では、メトヘモグロビン形成によるチアノーゼがみられる。
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この過去問の解説 （3件）
01
正解は「ノルマルヘキサンのばく露の生物学的モニタリングの指標としての尿中代謝物は、2,5 - ヘキサンジオンである。」です。
×
有機溶剤は、水溶性と脂溶性を共に有し、その蒸気は空気より重い性質があります。
よって、誤った選択肢です。
×
有機溶剤は揮発性が高く、呼吸器からも皮膚からも吸収されやすくなっています。
よって、誤った選択肢です。
○
説明文の通りです。
正しい選択肢です。
×
メタノールによる健康障害は中枢神経系や視覚障害となります。
よって、誤った選択肢です。
×
二硫化炭素による中毒では、躁うつやせん妄などの精神障害を起こすことがあります。
よって、誤った選択肢です。
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02
１．誤りです。
有機溶剤は、水溶性と脂溶性を共に有しますが、その蒸気は空気より重いです。
分子構造（分子量）からも空気より重い事が分かります。
２．誤りです。
有機溶剤は、揮発性が高いため呼吸器から吸収されやすいですし、
経皮（皮膚）からも吸収される事があります。
３．正解です。
ノルマルヘキサンのばく露の生物学的モニタリングの指標は、
尿中のヘキサンジオンを計測いたします。
４．誤りです。
メタノールの長期又は反復ばく露による健康被害は、視覚器、中枢神経系の障害を発生させます。
５．誤りです。
二硫化炭素は、長期又は反復ばく露による中枢神経系、心血管系、腎臓の障害を発生させます。
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03
1×
有機溶剤多くは、脂溶性で、揮発性が高く、その蒸気は空気より重いという性質をもちます。
2×
有機溶剤は皮膚からも吸収されることがあります。
3◯
正しい記述です。
4×
メタノールによる障害として代表的なものは視神経障害です。
5×
二硫化炭素は精神障害や意識障害をひきおこします。また腎障害や肝障害、血管障害の原因にもなります。
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