第一種衛生管理者の過去問
令和2年4月公表
労働衛生(有害業務に係るもの) 問17
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問題
第一種 衛生管理者試験 令和2年4月公表 労働衛生(有害業務に係るもの) 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
作業環境における有害要因による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 窒素ガスで置換したタンク内の空気など、ほとんど無酸素状態の空気を吸入すると徐々に窒息の状態になり、この状態が 5 分程度継続すると呼吸停止する。
- 騒音性難聴は、騒音にばく露され続けた結果、内耳の有毛細胞が変性し、永久的に聴力が障害を受けるもので、初期には 4 kHz 付近の聴力が低下する。
- 金属熱は、金属の溶融作業などで亜鉛、銅などの金属の酸化物のヒュームを吸入したときに発生し、悪寒、発熱、関節痛などの症状がみられる。
- 低体温症は、低温下の作業で全身が冷やされ、体の中心部の温度が 35°C 程度以下に低下した状態をいい、意識消失、筋の硬直などの症状がみられる。
- 振動障害は、チェーンソー、削岩機などの振動工具によって生じる障害で、手のしびれなどの末梢(しょう)神経障害やレイノー現象などの末梢循環障害がみられる。
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この過去問の解説 (3件)
01
2:○
3:○
4:○
5:○
誤っている選択肢は1です。
ほとんど無酸素状態の空気を吸入した場合は、即、窒息します。
その状態が約一分程度続くとチェーンストークを起こし、その後呼吸を停止します。
その他は説明文の通りです。
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02
誤った記述です。通常大気中で酸素は、約21%あります。それ以下になりますと人体に色々な症状が発生します。酸素濃度0%ですと瞬時に死亡します。
(酸欠)以下、酸素濃度と人体への影響です。
18%で頭痛など起こります。
16~14% 脈拍、呼吸数の増加がみられます。
12%で、めまい、吐き気、 筋力低下が起こります。
10%で、意識不明、窒息死が起こります。
8%で、7~8分以内 に死亡します。
6%で、呼吸停止約6分で死亡します。
2.誤りです。
正しい記述です。騒音性難聴は最初に4,000 Hzあるいはその付近の周波数で聴力損失が現れます。
最初、高音域で聞こえなくなる症状です。
3.誤りです。
正しい記述です。問題文の説明のとおりです。
4.誤りです。
正しい記述です。問題文の説明のとおりです。
体温が、35℃以下ですと低体温症になります。
5.誤りです。
正しい記述です。振動障害は、手指や腕にしびれ、冷え、こわばりなどの症状などが現れる事を言います。抹消循環障害、末梢神経障害、運動機能障害などが認められます。毛細血管を収縮させる喫煙なども振動作業をする場合は、控えたほうがよいです。
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03
1×
ほとんど無酸素状態の空気を吸入すると瞬時に意識を失い、呼吸が停止することがあります。
2◯
騒音性難聴は、騒音にばく露され続けた結果、内耳の有毛細胞が変性し、永久的に聴力が障害を受けてしまう疾患です。
3◯
記載のとおりです。金属熱は、金属の溶融作業などで亜鉛、銅などの金属の酸化物のヒュームを吸入したときに発生します。
4◯
記載のとおりです。低体温症は、低温下の作業で全身が冷やされ、体の中心部の温度が 35°C 程度以下に低下した状態をいいます。
5◯
記載のとおりです。振動障害は、チェーンソー、削岩機などの振動工具によって生じる障害で、末梢神経障害やレイノー現象などの末梢循環障害を認めます。
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