第一種衛生管理者 過去問
令和4年4月公表
問9 (関係法令(有害業務に係るもの) 問9)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第一種 衛生管理者試験 令和4年4月公表 問9(関係法令(有害業務に係るもの) 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

有害業務とそれに常時従事する労働者に対して特別の項目について行う健康診断の項目の一部との組合せとして、法令上、正しいものは次のうちどれか。
  • 有機溶剤業務 ―――――――― 尿中のデルタアミノレブリン酸の量の検査
  • 放射線業務 ――――――――― 尿中の潜血の有無の検査
  • 鉛業務 ――――――――――― 尿中のマンデル酸の量の検査
  • 石綿等を取り扱う業務 ―――― 尿中又は血液中の石綿の量の検査
  • 潜水業務 ―――――――――― 四肢の運動機能の検査

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

【解説】

 5が答えの選択肢になります。

特殊健康診断の健康診断項目については、労働安全衛生法第66条及び労働安全衛生法施行令第22条に規定されています。

1 .有機溶剤業務=尿中の有機溶剤の代謝物の量の検査

2 .放射線業務=白⾎球数及び白⾎球百分率、⾚⾎球数の検査及び⾎⾊素量又はヘマトクリット値、白内障に関する眼の検査など

3 .鉛業務=⾎液中の鉛の量、又は尿中のデルタアミノレブリン酸の量などの検査

4 .石綿等を取り扱う業務=胸部のエックス線直接撮影による検査など

5 .潜水業務 =四肢の運動機能の検査のほか、⿎膜及び聴⼒の検査、⾎圧の測定並びに尿中の糖及び蛋白の有無の検査、肺活量の測定など

参考になった数330

02

正解は

潜水業務 ―――――――――― 四肢の運動機能の検査

になります。

選択肢1. 有機溶剤業務 ―――――――― 尿中のデルタアミノレブリン酸の量の検査

有機溶剤は多くの種類が存在するので、ある特定の代謝物ではなく、

有機溶剤の代謝物の量を測定します。

尿中のデルタアミノレブリン酸の量の検査は鉛業務の検査内容です。

選択肢2. 放射線業務 ――――――――― 尿中の潜血の有無の検査

放射線は白⾎球数、⾚⾎球数の検査及び血液中のヘマトクリット値などを測定します。

これは放射線の被ばくによる影響のひとつに造血器障害白血病があるので、

白⾎球数、⾚⾎球数の検査などを行います。

選択肢3. 鉛業務 ――――――――――― 尿中のマンデル酸の量の検査

鉛業務の検査内容は鉛の代謝物である尿中のデルタアミノレブリン酸の量の検査です。

マンデル酸は有機溶剤であるスチレンの代謝物になります。

選択肢4. 石綿等を取り扱う業務 ―――― 尿中又は血液中の石綿の量の検査

石綿は結晶鉱物の一種で、吸い込むと胸膜の石灰化などの症状が見られます。

そのため、石綿を取り扱う従事者には、胸部エックス線直接撮影によって検査を行います。

選択肢5. 潜水業務 ―――――――――― 四肢の運動機能の検査

潜水業務従事者は窒素の気泡化によって減圧症と呼ばれる症状が確認できます。

減圧症は関節や筋肉の痛み四肢の運動機能低下という症状が見られるため、

潜水業務従事者は四肢の運動機能検査を行います。

まとめ

このように特殊健康診断の健康診断項目については

業務内容、診断項目、人体への影響をセットで覚えてしまいましょう。

参考になった数100

03

正解は5です。

潜水業務に従事する者については、 四肢の運動機能の検査を行います。

その他の選択肢については、以下の通りです。

1.デルタアミノレブリン酸の検査は、鉛業務の従事する労働者に対してのものです。よって誤りです。

2.放射線業務については、白血球数や赤血球数についての検査を行います。よって誤りです。

3.マンデル酸は、スチレンという物質の代謝物です。よって誤りです。

4.石綿を取り扱う従事者には、胸部エックス線直接撮影によって検査を行います。よって誤りです。

参考になった数100