第一種衛生管理者の過去問
令和5年4月公表
労働衛生(有害業務に係るもの) 問5

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問題

第一種 衛生管理者試験 令和5年4月公表 労働衛生(有害業務に係るもの) 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

作業環境における騒音及びそれによる健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 人が聴くことができる音の周波数は、およそ20~20,000Hzである。
  • 音圧レベルは、通常、その音圧と人間が聴くことができる最も小さな音圧(20µPa)との比の常用対数を20倍して求められ、その単位はデシベル(dB)で表される。
  • 等価騒音レベルは、単位時間(1時間)について10分間ごとのピーク値の騒音レベルを平均化した評価値で、変動する騒音に対して適用される。
  • 騒音性難聴では、通常、会話音域より高い音域から聴力低下が始まる。
  • 騒音性難聴は、音を神経に伝達する内耳の聴覚器官の有毛細胞の変性によって起こる。

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この過去問の解説 (3件)

01

騒音及びそれによる健康障害に関する問題です。

選択肢1. 人が聴くことができる音の周波数は、およそ20~20,000Hzである。

人が聴くことのできる音の周波数は20~20,000Hz程度であり、そのうち人が会話する音域は、500~2,000Hz程度です。

正しい選択肢です。

選択肢2. 音圧レベルは、通常、その音圧と人間が聴くことができる最も小さな音圧(20µPa)との比の常用対数を20倍して求められ、その単位はデシベル(dB)で表される。

ある音の音圧レベルは、その音の音圧が基準音圧の何倍かという値の対数を取って20倍した値になります。

正しい選択肢です。

選択肢3. 等価騒音レベルは、単位時間(1時間)について10分間ごとのピーク値の騒音レベルを平均化した評価値で、変動する騒音に対して適用される。

等価騒音レベルとは、

「騒音の大きさの瞬間値を測るのではなく、変動している騒音レベルを一定時間測定し、その平均値として表した値です。」(参考:騒音障害防止のためのガイドライン)

よって、誤った選択肢です。

選択肢4. 騒音性難聴では、通常、会話音域より高い音域から聴力低下が始まる。

騒音性難聴は、4,000Hzを中心とした、会話音域より高い音域から聴力低下が始まります。

正しい選択肢です。

選択肢5. 騒音性難聴は、音を神経に伝達する内耳の聴覚器官の有毛細胞の変性によって起こる。

騒音性難聴は、内耳の蝸牛という部分の有毛細胞の変性によって起こります。

正しい選択肢です。

まとめ

騒音及びそれによる健康障害に関する問題は頻出問題です。

確実に覚えて得点源にしてください。

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02

作業環境における騒音及び騒音による健康障害に関する問題です。

作業環境測定における騒音とは、作業環境が一定値以上の騒音のもとであり、その騒音を長時間聞いていると騒音性難聴になるものをいいます。

選択肢1. 人が聴くことができる音の周波数は、およそ20~20,000Hzである。

人が聴くことができる音の周波数は、およそ20~20,000Hzです。

よって本選択肢の内容は正しいです。

選択肢2. 音圧レベルは、通常、その音圧と人間が聴くことができる最も小さな音圧(20µPa)との比の常用対数を20倍して求められ、その単位はデシベル(dB)で表される。

音圧レベルは、通常、その音圧と人間が聴くことができる最も小さな音圧(20µPa)との比の常用対数を20倍して求められ、その単位はデシベル(dB)で表されます。

よって本選択肢の内容は正しいです。

選択肢3. 等価騒音レベルは、単位時間(1時間)について10分間ごとのピーク値の騒音レベルを平均化した評価値で、変動する騒音に対して適用される。

等価騒音レベルは、不規則に変動する騒音レベルを、一定時間内の平均的な騒音の値を程度で示す指標をいいます。

よって本選択肢の内容は誤りです。

選択肢4. 騒音性難聴では、通常、会話音域より高い音域から聴力低下が始まる。

騒音性難聴では、通常、会話音域より高い音域から聴力低下が始まります。

よって本選択肢の内容は正しいです。

選択肢5. 騒音性難聴は、音を神経に伝達する内耳の聴覚器官の有毛細胞の変性によって起こる。

騒音性難聴は、音を神経に伝達する内耳の聴覚器官の有毛細胞の変性によって起こります。

よって本選択肢の内容は正しいです。

まとめ

本設問の選択肢の内容を正しく覚えましょう。

また、騒音性難聴については、環境が変わっても治りにくい、精神障害も引き起こすことをあわせて覚えましょう。

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03

騒音及びそれによる健康障害に関する問題です。

選択肢1. 人が聴くことができる音の周波数は、およそ20~20,000Hzである。

人が聴くことができる音の周波数は、およそ20~20,000Hzです。これを可聴領域といいます。

選択肢2. 音圧レベルは、通常、その音圧と人間が聴くことができる最も小さな音圧(20µPa)との比の常用対数を20倍して求められ、その単位はデシベル(dB)で表される。

音圧レベルは

L=20log(P/Po) で、単位はデシベルです。

選択肢3. 等価騒音レベルは、単位時間(1時間)について10分間ごとのピーク値の騒音レベルを平均化した評価値で、変動する騒音に対して適用される。

等価騒音レベルは、時間的に変動する騒音レベルのエネルギー的な平均値を表す量で、単位時間を定義しません。

選択肢4. 騒音性難聴では、通常、会話音域より高い音域から聴力低下が始まる。

騒音性難聴では、通常、会話音域より高い音域から聴力低下が始まります。

選択肢5. 騒音性難聴は、音を神経に伝達する内耳の聴覚器官の有毛細胞の変性によって起こる。

騒音性難聴は、音を神経に伝達する内耳の聴覚器官の有毛細胞の変性によって起こります。

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