第一種衛生管理者の過去問
令和5年4月公表
労働衛生(有害業務に係るもの) 問6
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第一種 衛生管理者試験 令和5年4月公表 労働衛生(有害業務に係るもの) 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
作業環境における有害要因による健康障害に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- レイノー現象は、振動工具などによる末梢(しょう)循環障害で、冬期に発生しやすい。
- けい肺は、鉄、アルミニウムなどの金属粉じんによる肺の線維増殖性変化で、けい肺結節という線維性の結節が形成される。
- 金属熱は、鉄、アルミニウムなどの金属を溶融する作業などに長時間従事した際に、高温環境により体温調節機能が障害を受けることにより発生する。
- 電離放射線による造血器障害は、確率的影響に分類され、被ばく線量がしきい値を超えると発生率及び重症度が線量に対応して増加する。
- 熱けいれんは、高温環境下での労働において、皮膚の血管に血液がたまり、脳への血液の流れが少なくなることにより発生し、めまい、失神などの症状がみられる。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
作業環境における有害要因による健康障害とその症状についての問題です。
説明文の通りです。
正しい選択肢です。
けい肺は、遊離けい酸の粉じんを吸入することにより起こる肺の線維増殖性変化です。
よって、誤った選択肢です。
金属熱は、金属のヒュームを吸入することにより発生し、高温の発熱、悪寒、関節痛などの症状がみられます。
よって、誤った選択肢です。
電離放射線による中枢神経系障害は、確定的影響に分類されます。
よって、誤った選択肢です。
熱けいれんは、多量の発汗により失われた塩分の補給が不十分な場合に、血液中の塩分濃度が低下することで生じる筋肉のけいれんです。
よって、誤った選択肢です。
作業環境における有害要因による健康障害とその症状、原因に関する問題は頻出されます。
正確に覚えて確実な得点源にすることが重要です。
参考になった数128
この解説の修正を提案する
02
作業環境における有害要因による健康障害に関する問題です。試験では頻出項目です。
レイノー現象は、振動工具などによる末梢(しょう)循環障害で、冬期に発生しやすいです。
よって本選択肢の内容は正しいです。
なお、周波数が10~500Hzの振動工具(チェーンソーなど)を長時間使用することで生じる健康障害です。
けい肺とは、遊離けい酸を吸入することでで生じるじん肺の一種です。肺の組織が線維化する疾患です。
よって本選択肢の内容は誤りです。
金属熱は、亜鉛や銅などのヒュームを吸入しアレルギー反応が生じる健康障害です。
よって本選択肢の内容は誤りです。
電離放射線による造血器障害は、確定的影響に分類されます。しきい値を超えると健康障害が生じます。
よって本選択肢の内容は誤りです。
熱けいれんは、発汗により血液中の水分と塩分が減少しているときに水分のみを補給することで血液中の塩分濃度が減ることにより生じる健康障害です。
よって本選択肢の内容は誤りです。
有害要因が引き起こす健康障害の定義を正確に覚えましょう。
①異常気圧が引き起こすもの ②高温低温が引き起こすもの ③騒音が引き起こすもの ④振動が引き起こすもの ⑤電離放射線が引き起こすもの ⑥亜鉛、銅などのヒュームが引き起こすもの などがあります。それぞれどのような健康障害があるのか、正確に覚えましょう。
参考になった数33
この解説の修正を提案する
03
作業環境における有害要因による健康障害に関する問題です。
レイノー現象は、振動工具などによる末梢(しょう)循環障害で、冬期に発生しやすいです。
けい肺は、シリカ(ケイ酸)の粉じんを吸い込んだことが原因であるじん肺の一種です。
呼吸困難、咳、発熱、チアノーゼの症状が出ます。
金属熱は、金属ヒュームと呼ばれる金属蒸気の凝集物を吸入することで引き起こされ、咳、胸部圧迫感、口渇、知覚異常、発熱があります。
電離放射線の影響は「確率的影響」と「確定的影響」があります。
しきい値を越えると影響するものを確定的影響と言い、確率的影響はしきい値がないと仮定する影響です。
熱けいれんは、高温環境下で発汗により大量に失われた塩分の補給が不十分な時に生じ、筋肉痙攣の症状が出ます。
参考になった数30
この解説の修正を提案する
前の問題(問5)へ
令和5年4月公表問題一覧
次の問題(問7)へ