第一種衛生管理者 過去問
令和5年10月公表
問16 (労働衛生(有害業務に係るもの) 問6)
問題文
金属などによる健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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問題
第一種 衛生管理者試験 令和5年10月公表 問16(労働衛生(有害業務に係るもの) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
金属などによる健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- ベリリウム中毒では、接触皮膚炎、肺炎などの症状がみられる。
- マンガン中毒では、歩行障害、発語障害、筋緊張亢(こう)進などの症状がみられる。
- クロム中毒では、低分子蛋(たん)白尿、歯への黄色の色素沈着、視野狭窄(さく)などの症状がみられる。
- カドミウム中毒では、上気道炎、肺炎、腎機能障害などがみられる。
- 金属水銀中毒では、感情不安定、幻覚などの精神障害、手指の震えなどの症状がみられる。
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この過去問の解説 (3件)
01
金属などによる健康障害についての問題です。
労働災害を防ぐためにも必要な知識です。
では、選択肢をみていきましょう。
正しいです。文のとおりです。
皮膚疾患としては、顔や頸部の皮膚炎、手指の潰瘍などが挙げられます。
また、呼吸機能不全、けいれん、低血糖ショックなどの症状があります。
正しいです。文のとおりです。
症状が進行すると特発性パーキンソン病もみられます。
誤りです。
見られる症状としては、発赤・丘疹などの皮膚症状、
鼻中隔穿孔、肺癌などです。
正しいです。文のとおりです。
そのほか、骨・関節の障害もみられます。
正しいです。文のとおりです。
そのほか、腸疾患もみられます。
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02
金属などが引き起こす健康障害に関する問題です。
ベリリウムへの長期ばく露によってベリリウム肺、短期ばく露によって接触皮膚炎、気道の炎症、肺炎を引き起こします。
よって、本選択肢の内容は正しいです。
マンガン中毒では、頭痛、めまい、嘔吐に加えて、筋のこわばり、言語障害、歩行障害などの神経障害を引き起こします。
よって、本選択肢の内容は正しいです。
クロム中毒では、精神や神経症状や肺炎などが引き起こされます。
よって、本選択肢の内容は誤りです。
本選択肢の内容は正しいです。
カドミウム中毒では、気道炎、肺炎や肺水腫による呼吸困難などの症状が引き起こされます。
また、カドミウムは骨・関節にも障害を引き起こします。公害病のイタイイタイ病が発生したのは排水中のカドミウムが十分に処理されずに体内に入り、骨や関節に障害を起こしたためです。
金属水銀中毒では、頭痛、めまい、嘔吐に加えて、手指の震え、焦燥感、精神障害などが引き起こされます。
よって、本選択肢の内容は正しいです。
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03
金属などによる障害の主な例を以下に列挙します。
有機溶剤による障害と同様に出題される金属に傾向があるので、過去問を解いて覚えましょう。
・金属水銀:感情不安定、幻覚などの精神障害、手指の震え
・鉛:貧血、末梢神経障害、腹部の疝痛
・クロム:発疹、鼻の粘膜やのどの炎症、鼻中隔穿孔、肺がん
・カドミウム:上気道炎、肺炎、腎機能障害
・ヒ素:角化症、黒皮症などの皮膚障害、鼻中隔穿孔
・マンガン:筋のこわばり、震え、歩行困難など
・ベリリウム:接触皮膚炎、肺炎
正しいです。
正しいです。
誤りです【正解】
正しいです。
正しいです。
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