第一種衛生管理者の過去問
令和5年10月公表
労働衛生(有害業務に係るもの) 問5
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第一種 衛生管理者試験 令和5年10月公表 労働衛生(有害業務に係るもの) 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
作業環境における騒音及びそれによる健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 騒音レベルの測定は、通常、騒音計の周波数重み付け特性Aで行い、その大きさはdBで表す。
- 騒音性難聴は、初期には気付かないことが多く、また、不可逆的な難聴であるという特徴がある。
- 騒音は、自律神経系や内分泌系へも影響を与えるため、騒音ばく露により、交感神経の活動の亢(こう)進や副腎皮質ホルモンの分泌の増加が認められることがある。
- 騒音性難聴では、通常、会話音域より高い音域から聴力低下が始まる。
- 等価騒音レベルは、中心周波数500Hz、1,000Hz、2,000Hz及び4,000Hzの各オクターブバンドの騒音レベルの平均値で、変動する騒音に対する人間の生理・心理的反応とよく対応する。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
本問題では、厚生労働省から出ている
『騒音障害防止のためのガイドライン』や、
騒音性難聴に関する知識が問われます。
では、選択肢をみていきましょう。
正しいです。
前出ガイドライン別紙1及び同ガイドラインの解説3(1)アにあります。
正しいです。
障害で受ける音域と日常会話の音域が一致しないため、
最初は気づかないケースが多いそうです。
また選択肢文で使われている「不可逆的」とは元に戻らないという意味です。
正しいです。
騒音によるストレスが原因で自律神経系や内分泌系へ影響を与えます。
正しいです。
初期の段階では4,000Hz周辺における聴力低下が典型例といわれています。
日常会話に使われる音域は500Hz~2000Hzといわれています。
誤りです。
等価騒音レベルとは「一般環境や作業環境における騒音の大きさを表す代表値」です。
騒音障害防止のためのガイドラインの解説3(1)イに書かれています。
中心周波数500Hz、1,000Hz、2,000Hz及び4,000Hzの各オクターブバンドの騒音レベルの平均値ではありません。
<参考>
厚生労働省『騒音障害防止のためのガイドライン』
https://www.mhlw.go.jp/content/001089239.pdf
参考になった数79
この解説の修正を提案する
02
作業環境における騒音及びそれによる健康障害に関する問題です。やや細かい知識も問われていますが、本設問を正確に理解しましょう。
騒音計には、特性A、特性C、特性Zが装備されていますが、騒音レベルの測定では騒音計の周波数重み付け特性Aで行います。また、その大きさはdBで表示されます。
よって、本選択肢の内容は正しいです。
騒音性難聴は、初期には気付かないことが多く、有毛細胞が変性して破壊された結果、不可逆的な難聴であるという特徴があります。
よって、本選択肢の内容は正しいです。
騒音は、自律神経系や内分泌系へも影響を与え、ばく露することにより、ストレスが増大し副腎皮質ホルモンの分泌が増加されます。
よって、本選択肢の内容は正しいです。
騒音性難聴は、通常の会話域よりも高い音域から低下が始まるため、初期には気付かないことが多いです。
よって、本選択肢の内容は正しいです。
等価騒音レベルは、「測定時間内における変動騒音の平均2乗音圧に等しい平均2乗音圧を与える連続定常音の騒音レベル」と定義されています。
よって、本選択肢の内容は誤りです。
参考になった数33
この解説の修正を提案する
前の問題(問4)へ
令和5年10月公表問題一覧
次の問題(問6)へ