第一種衛生管理者の過去問
令和5年10月公表
労働衛生(有害業務に係るもの) 問7

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問題

第一種 衛生管理者試験 令和5年10月公表 労働衛生(有害業務に係るもの) 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

レーザー光線に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • レーザー光線は、おおむね1nmから180nmまでの波長域にある。
  • レーザー光線は、単一波長で位相のそろった人工光線である。
  • レーザー光線の強い指向性や集束性を利用し、高密度のエネルギーを発生させることができる。
  • 出力パワーが最も弱いクラス1又はクラス2のレーザー光線は、可視光のレーザーポインタとして使用されている。
  • レーザー光線にさらされるおそれのある業務は、レーザー機器の出力パワーなどに基づくクラス分けに応じた労働衛生上の対策を講じる必要がある。

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この過去問の解説 (2件)

01

レーザー光線に関する問題です。

これについては、厚生労働省から出されている
「レーザー光線による障害防止対策要綱」が参考になります。

 

では、選択肢をみていきましょう。

選択肢1. レーザー光線は、おおむね1nmから180nmまでの波長域にある。

誤りです。

「180nm から 1mm までの波長域」です。

上記要綱2用語(1)にあります。

選択肢2. レーザー光線は、単一波長で位相のそろった人工光線である。

正しいです。

上記要綱2用語(1)にあります。

選択肢3. レーザー光線の強い指向性や集束性を利用し、高密度のエネルギーを発生させることができる。

正しいです。

上記要綱2用語(1)にあります。

選択肢4. 出力パワーが最も弱いクラス1又はクラス2のレーザー光線は、可視光のレーザーポインタとして使用されている。

正しいです。

「JIS 規格 10.6 に掲げるレーザー機器」を確認すると、
レーザーポインタやレーザーマーカー、
Bluetoothレーザーマウスなどがあります。

選択肢5. レーザー光線にさらされるおそれのある業務は、レーザー機器の出力パワーなどに基づくクラス分けに応じた労働衛生上の対策を講じる必要がある。

正しいです。

上記要綱にクラス別の対策が書かれています。

まとめ

<参考>

厚生労働省 「レーザー光線による障害防止対策要綱」

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000184700.pdf

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02

単一波長で位相がそろい、指向性が高いという特徴を持つレーザー光線に関する問題です。

選択肢1. レーザー光線は、おおむね1nmから180nmまでの波長域にある。

レーザー光線による障害防止対策要綱」では、同要綱の対象となるレーザー光線の波長域を 180nm から1mm までと定めています。

よって、本選択肢の内容は誤りです。

選択肢2. レーザー光線は、単一波長で位相のそろった人工光線である。

レーザー光線は、単一波長で位相のそろった人工光線のことを言います。

よって、本選択肢の内容は正しいです。

選択肢3. レーザー光線の強い指向性や集束性を利用し、高密度のエネルギーを発生させることができる。

レーザー光線は強い指向性と集束性を有し、エネルギー集中度を高めることが可能なため、高密度のエネルギーを発生させることができます。

よって、本選択肢の内容は正しいです。

選択肢4. 出力パワーが最も弱いクラス1又はクラス2のレーザー光線は、可視光のレーザーポインタとして使用されている。

出力パワーの弱い順に、クラス1、クラス1M、クラス1C、クラス2、クラス2M、クラス3R、クラス3B、クラス4に分類されます。クラス1又はクラス2のレーザー光線は、出力パワーも弱く、可視光のレーザポイントに使用されています。

よって、本選択肢の内容は正しいです。

選択肢5. レーザー光線にさらされるおそれのある業務は、レーザー機器の出力パワーなどに基づくクラス分けに応じた労働衛生上の対策を講じる必要がある。

レーザー光線による障害防止対策要綱」では、レーザー光線にさらされるおそれのある業務に従事する場合は、レーザー機器の出力パワーなどに基づくクラス分けに応じて、労働衛生上の対策を講じる必要がある旨定められています。

よって、本選択肢の内容は正しいです。

参考になった数31