第一種衛生管理者の過去問
令和6年4月公表
労働衛生(有害業務に係るもの) 問7

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問題

第一種 衛生管理者試験 令和6年4月公表 労働衛生(有害業務に係るもの) 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

化学物質と、それにより発症するおそれのある主たるがんとの組合せとして、正しいものは次のうちどれか。
  • 塩化ビニル …………………………………… 肝血管肉腫
  • ベンジジン …………………………………… 皮膚がん
  • ビス(クロロメチル)エーテル …………… 膀胱(ぼうこう)がん
  • クロム酸 ……………………………………… 大腸がん
  • 石綿 …………………………………………… 胃がん

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この過去問の解説 (3件)

01

化学物質と発生するがんの組み合わせです。

内容を整理しておきましょう。

選択肢1. 塩化ビニル …………………………………… 肝血管肉腫

正しいです。

記述のとおりです。

選択肢2. ベンジジン …………………………………… 皮膚がん

誤りです。

「膀胱がん」です。

選択肢3. ビス(クロロメチル)エーテル …………… 膀胱(ぼうこう)がん

誤りです。

「肺がん」になります。

選択肢4. クロム酸 ……………………………………… 大腸がん

誤りです。

「肺がん」になります。

選択肢5. 石綿 …………………………………………… 胃がん

誤りです。

「肺がん」になります。

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02

健康障害を引き起こす主な化学物質は以下の通りです。
①ベンゼン:造血器障害、白血病、がん

②石綿:肺がん
③ノルマルヘキサン:末梢神経障害、頭痛、めまい
④トリクロルエチレン:肝障害、腎障害、末梢神経障害

⑤クロム酸:肺がん
⑥シアン化水素:細胞内の呼吸障害
⑦コールタール:皮膚がん、肺がん
⑧塩化ビニル:指の骨の溶解、肝血管肉腫
⑨ベンジジン:膀胱がん

⑩ビス(クロロメチル)エーテル:肺がん

選択肢1. 塩化ビニル …………………………………… 肝血管肉腫

上記⑧と合致します。

よって、本選択肢の内容は正しいです。

選択肢2. ベンジジン …………………………………… 皮膚がん

上記⑨より、皮膚がんではありません。

よって、本選択肢の内容は誤りです。

選択肢3. ビス(クロロメチル)エーテル …………… 膀胱(ぼうこう)がん

上記⑩より、膀胱がんではありません。

よって、本選択肢の内容は誤りです。

選択肢4. クロム酸 ……………………………………… 大腸がん

上記⑤より、大腸がんではありません。

よって、本選択肢の内容は誤りです。

選択肢5. 石綿 …………………………………………… 胃がん

上記②より、胃がんではありません。

よって、本選択肢の内容は誤りです。

参考になった数44

03

化学物質と発症するがんの組み合わせの問題です。

選択肢1. 塩化ビニル …………………………………… 肝血管肉腫

正しいです。

選択肢2. ベンジジン …………………………………… 皮膚がん

誤りです。

ベンジジンは膀胱がんを引き起こします。

選択肢3. ビス(クロロメチル)エーテル …………… 膀胱(ぼうこう)がん

誤りです。

ビス(クロロメチル)エーテルは肺がんを引き起こします。

選択肢4. クロム酸 ……………………………………… 大腸がん

誤りです。

クロム酸は肺がん上気道がんを引き起こします。

選択肢5. 石綿 …………………………………………… 胃がん

誤りです。

石綿は肺がん胸膜中皮腫を引き起こします。

まとめ

発症するがんの種類だけでなく、化学物質により引き起こる健康障害(中毒症状)も重要です。自分なりにまとめておきましょう。

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