第一種衛生管理者 過去問
令和7年4月公表
問42 (労働生理 問8)

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問題

第一種衛生管理者試験 令和7年4月公表 問42(労働生理 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

感覚又は感覚器に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • 網膜には、色を感じる杆(かん)状体(杆体)と明暗を感じる錐(すい)状体(錐体)という2種類の視細胞が並んでいる。
  • 老視(老眼)とは、加齢によって水晶体が徐々に変性して調節できる範囲が狭まり、近点が遠くなり、遠点が近くなることをいう。
  • 半規管は体の傾きの方向や大きさを感じ、前庭は体の回転の方向や速度を感じる平衡感覚器であり、いずれも内耳にある。
  • 嗅覚は、味覚と同様に物質の化学的性質を認知する感覚であるが、同じ臭気に対して疲労しにくいという特徴がある。
  • 皮膚感覚には触圧覚、温度覚(温覚と冷覚)、痛覚などがあり、これらのうち温覚を感じる場所(温点)は、他の感覚を感じる場所よりも密度が高い。

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この過去問の解説 (3件)

01

感覚、感覚器に関する問題です。

感覚器といった場合、目・耳・鼻・舌・皮膚が入ります。

では、選択肢をみていきましょう。

選択肢1. 網膜には、色を感じる杆(かん)状体(杆体)と明暗を感じる錐(すい)状体(錐体)という2種類の視細胞が並んでいる。

誤りです。

桿体は、明暗を感じ、暗いところでものを見る時に働きます。

錐体は、明暗だけでなく色を感じることができ、

明るいところでものを見る時に働きます。

選択肢2. 老視(老眼)とは、加齢によって水晶体が徐々に変性して調節できる範囲が狭まり、近点が遠くなり、遠点が近くなることをいう。

正しいです。文のとおりです。

選択肢3. 半規管は体の傾きの方向や大きさを感じ、前庭は体の回転の方向や速度を感じる平衡感覚器であり、いずれも内耳にある。

誤りです。

半規管が感じるのが体の回転方向やその速度、

体の傾きの方向や大きさに関係しているのが前庭です。

選択肢4. 嗅覚は、味覚と同様に物質の化学的性質を認知する感覚であるが、同じ臭気に対して疲労しにくいという特徴がある。

誤りです。

嗅覚疲労とは、

同じ臭いを長時間嗅ぎ続けることでその臭いに鼻が慣れてしまい、

気にならなくなる状態を指します。

つまり、「同じ臭気に対して疲労しやすい」が正しい文です。

選択肢5. 皮膚感覚には触圧覚、温度覚(温覚と冷覚)、痛覚などがあり、これらのうち温覚を感じる場所(温点)は、他の感覚を感じる場所よりも密度が高い。

誤りです。

生体にとって最も危険な刺激の情報を伝えるのは痛覚なので、

痛覚がもっとも密度が高いです。

 

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02

感覚器は周囲の情報をとらえ、

脳の中枢神経に伝達する器官です。

選択肢1. 網膜には、色を感じる杆(かん)状体(杆体)と明暗を感じる錐(すい)状体(錐体)という2種類の視細胞が並んでいる。

目の網膜には、杆状体(杆体)と錐状体(錐体)という2種類の視細胞があります。

 

杆状体(杆体)細胞は明暗を、

錐状体(錐体)は色を感じる細胞ですので、

これは誤りであるといえます。

選択肢2. 老視(老眼)とは、加齢によって水晶体が徐々に変性して調節できる範囲が狭まり、近点が遠くなり、遠点が近くなることをいう。

老視(老眼)とは、加齢によって水晶体が

徐々に変性して調節できる範囲が狭まり、

近点が遠くなることをいいます。

 

老視において遠点が近くなることについては、

考慮の余地がありますが、

選択肢の中では、

最も適切であると考えられますので、

これが正答であるといえます。

選択肢3. 半規管は体の傾きの方向や大きさを感じ、前庭は体の回転の方向や速度を感じる平衡感覚器であり、いずれも内耳にある。

半規管と前庭は、いずれも内耳にあります。

 

半規管は体の回転の方向や速度を感じ、

前庭は体の傾きの方向や大きさを感じる平衡感覚器ですので、

これは誤っているといえます。

選択肢4. 嗅覚は、味覚と同様に物質の化学的性質を認知する感覚であるが、同じ臭気に対して疲労しにくいという特徴がある。

嗅覚は、味覚と同様、

物質の化学的性質を認知する感覚です。

 

同じ臭気に対して疲労しやすい特徴がありますので、

これは誤っているといえます。

選択肢5. 皮膚感覚には触圧覚、温度覚(温覚と冷覚)、痛覚などがあり、これらのうち温覚を感じる場所(温点)は、他の感覚を感じる場所よりも密度が高い。

皮膚感覚には触圧覚、温度覚(温覚と冷覚)、

痛覚などがあり、

これらのうち温覚を感じる場所(温点)は、

他の感覚を感じる場所よりも低密度となっていますので、

これは誤っているといえます。

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03

感覚又は感覚器に関する出題です。狙われるポイントはほぼ決まっていますので、過去問を繰り返し演習しましょう。

選択肢1. 網膜には、色を感じる杆(かん)状体(杆体)と明暗を感じる錐(すい)状体(錐体)という2種類の視細胞が並んでいる。

誤りです。

網膜には、色を感じる錐(すい)状体(錐体)と明暗を感じる杆(かん)状体(杆体)という2種類の視細胞が並んでいる。説明が逆です。

選択肢2. 老視(老眼)とは、加齢によって水晶体が徐々に変性して調節できる範囲が狭まり、近点が遠くなり、遠点が近くなることをいう。

正しいです。

老視(老眼)とは、加齢によって水晶体が徐々に変性して調節できる範囲が狭まり、近点が遠くなり、遠点が近くなることをいいます。

選択肢3. 半規管は体の傾きの方向や大きさを感じ、前庭は体の回転の方向や速度を感じる平衡感覚器であり、いずれも内耳にある。

誤りです。

前庭は体の傾きの方向や大きさを感じ、半規管は体の回転の方向や速度を感じる平衡感覚器であり、いずれも内耳にあります。説明が逆です。

選択肢4. 嗅覚は、味覚と同様に物質の化学的性質を認知する感覚であるが、同じ臭気に対して疲労しにくいという特徴がある。

誤りです。

嗅覚は、味覚と同様に物質の化学的性質を認知する感覚であるが、同じ臭気に対して疲労しやすいという特徴があります。

選択肢5. 皮膚感覚には触圧覚、温度覚(温覚と冷覚)、痛覚などがあり、これらのうち温覚を感じる場所(温点)は、他の感覚を感じる場所よりも密度が高い。

誤りです。

皮膚感覚には触圧覚、温度覚(温覚と冷覚)、痛覚などがあり、これらのうち温覚を感じる場所(温点)は、他の感覚を感じる場所よりも密度が低いです。
最も密度が高いものは痛覚です。生命の危機に関するものは、より敏感となっています。

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