第二種衛生管理者の過去問
平成27年10月公表
労働生理 問25
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第二種 衛生管理者試験 平成27年10月公表 労働生理 問25 (訂正依頼・報告はこちら)
腎臓・泌尿器系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 腎臓の皮質にある腎小体では、糸球体から血液中の血球、糖及び蛋白質以外の成分がボウマン嚢に濾し出され、原尿が生成される。
- 腎臓の尿細管では、原尿に含まれる大部分の水分及び身体に必要な成分が血液中に再吸収され、残りが尿として生成される。
- 尿は淡黄色の液体で、固有の臭気を有し、通常、弱酸性である。
- 尿の生成・排出により、体内の水分の量やナトリウムなどの電解質の濃度を調節するとともに、生命活動によって生じた不要な物質を排出する。
- 尿の約95%は水分で、残りの約5%が固形物であるが、その成分が全身の健康状態をよく反映するので、尿検査は健康診断などで広く行われている。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
1 腎小体で、糸球体からボウマン嚢に濾し出されるものは、血球や蛋白質以外で「糖」は含まれません。本記述が誤っています。
2 本記述の通りとなります。
3 通常は弱酸性(ph5~ph7)です。本記述の通りとなります。
4 本記述の通りとなります。正しいです。
5 尿の95%は水分で、残りは固形物です。尿検査は簡便な方法のために、安衛法上の検査項目に指定されるものがあります。「尿蛋白」「尿糖」「尿潜血」になります。本記述は正しいです。
参考になった数58
この解説の修正を提案する
02
腎臓の機能は複雑ですので、絵を書くなどして整理すると覚えやすいです。
腎臓はネフロンとよばれる単位から構成されており、1つの腎臓におよそ100万ネフロン存在しています。ネフロンは腎小体(糸球体+ボウマン嚢)と尿細管からなりたっています。
血液中の老廃物は糸球体からボウマン嚢に濾しだされます(後述)。ボウマン嚢に濾し出されたものは原尿と呼ばれ、原尿はボウマン嚢→尿細管→集合管→尿管と流れていき尿となります。尿細管や集合管では、体で再利用できるものは血液中に再吸収されます(後述)。
腎機能が正常な場合、糸球体からボウマン嚢に濾しされるものは【水分、糖(グルコース)、電解質】です。一方、濾し出されないものは【蛋白質、血球】です。
腎機能が正常な場合、尿細管から血液中に再吸収されるのは【水分、糖、電解質】などです。
1.×
誤りです。糸球体からボウマン嚢に濾し出されるのは【水分、糖、電解質】です。
2.◯
記載の通りです。
3.◯
記載の通りです。尿は淡黄色の液体で、固有の臭気を有し、通常、弱酸性です。
4.◯
記載の通りです。
5.◯
記載の通りです。健康診断に尿検査が含まれていることからもわかるとおり、尿の成分から全身の健康状態を知ることができます。
参考になった数28
この解説の修正を提案する
03
文中の「糖及び」という部分が不要です。
濾し出されるのは血球と蛋白質以外の成分です。
他の選択肢2,3,4,5は文のとおりで正しいです。
参考になった数13
この解説の修正を提案する
前の問題(問24)へ
平成27年10月公表問題一覧
次の問題(問26)へ