第二種衛生管理者の過去問
平成28年4月公表
労働衛生 問17
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問題
第二種 衛生管理者試験 平成28年4月公表 労働衛生 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
骨折及びその救急処置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 複雑骨折とは、骨が多数の骨片に破砕された状態をいう。
- 皮膚から突出している骨は、直ちに皮下に戻すようにする。
- 骨折が疑われる部位は、よく動かしてその程度を判断する必要がある。
- 骨折部の固定のため副子を手や足に当てるときは、その先端が手先や足先から出ないようにする。
- 損傷が皮膚にまで及ばない骨折のことを単純骨折という。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.正しくない
「複雑骨折」とは、開放骨折で骨折とともに皮膚、皮下組織が損傷し、端が外に出ている骨折のことをいいます。
2.正しくない
感染がおこりやすいので、そのままで医師などの処置を急ぐようにします。
3.正しくない
無理に動かさずに、医師などの処置を急ぐようにします。
4.正しくない
骨折部分の上下の関節まで含めることができる、十分な長さと強さと幅を持つ副子が望ましい。
5.正しい
正しい記述です。
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02
他の選択肢については以下のとおりです。
1.誤りです。文中の「複雑骨折」が誤りで正しくは「粉砕骨折」です。
「複雑骨折」とは、骨が皮膚から突出した状態の骨折のことで、「開放骨折」ともいいます。
2.誤りです。文中の「直ちに皮下に戻す」が誤りです。素人は触らず、そのままにします。無理に戻して皮膚の損傷箇所が広がってしまう可能性があります。また感染症になる可能性もあります。よって、そのままにしておくのが適切です。
3.誤りです。文中の「よく動かしてその程度を判断」の部分が誤りです。動かすことで骨折部位や損傷部位が広がる可能性があります。「動かさずに安静にする」ことが大切です。
4.誤りです。文末の「出ないようにする」という部分が誤りです。動かさないようにするため、十分な広さを考え固定します。
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03
1. 誤りになります。
粉砕骨折ではなく、骨が外側にでる開放骨折とも言います。感染しやすく、治癒が遅くなります。
2. 誤りになります。
戻せば雑菌が体内に入り、感染症を起こしやすくしてしまいます。触れないようにしてください。
3. 誤りになります。
逆効果をもたらします。安静状態ですぐに受診してください。
4. 誤りになります。
副子は、木の枝や段ボールでもOKです。患部を十分に固定して、先端は開放しておくのが基本です。
5. 正しいです。
本肢の説明の通りになります。
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