第二種衛生管理者の過去問
平成28年10月公表
労働生理 問27
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問題
第二種 衛生管理者試験 平成28年10月公表 労働生理 問27 (訂正依頼・報告はこちら)
感覚又は感覚器に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 物理化学的な刺激の量と人間が意識する感覚の強度とは、直線的な比例関係にある。
- 皮膚感覚には、触圧覚、痛覚、温度感覚(温覚・冷覚)などがあり、これらのうち冷覚を感じる冷覚点の密度は他の感覚点に比べて高い。
- 網膜の錐状体は色を感じ、杆状体は明暗を感じる。
- 眼軸が短過ぎるために、平行光線が網膜の後方で像を結ぶ状態は近視である。
- 平衡感覚に関係する器官である前庭及び半規管は、中耳にあって、体の傾きや回転の方向を知覚する。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.正しくない
刺激の量と感覚の強度とは直線的な比例関係にはならず、ある刺激量を超えると急に感じやすくなったり、刺激量が極端に大きい時はその変動を感じにくくなります。
2.正しくない
設問の感覚の中では、痛覚が最も密度が高いとされています。
3.正しい
錐状体が色を感じ、杆状体が明暗を感じます。
4.正しくない
眼軸が短過ぎるのは「遠視眼」です。「近視眼」は、眼軸が長過ぎる場合です。
5.正しくない
前庭及び半規管は、「内耳」にあって、体の傾きや回転の方向を感知します。
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02
錐状体は色だけでなく、形態覚にも関与しています。
他の選択肢については以下のとおりです。
1.文中の「直線的比例関係にある」という部分が誤りです。刺激のうち、感覚器官で受け取ったものが感覚となります。そのため、比例関係にありません。
2.触圧覚、痛覚、温度感覚の中で一番密度の高い感覚点は痛覚です。痛覚は体表面だけでなく、深部痛覚、臓器痛覚など分布も広いからです。
4.文中の「近視」とある部分が誤りです。正しくは「遠視」です。近視は眼軸が長く、平行光線を網膜の前方で結びます。
5.文中の「中耳」が誤りです。正しくは「内耳」です。
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03
1.×
物理化学的な刺激の量と人間が意識する感覚の強度は直線的な比例関係にはなりません。
2.×
皮膚感覚のうち、痛点の密度は他の感覚点に比べて高いです。
3.◯
網膜には錐状体と杆状体という2種類の視細胞があります。錐状体は明るいところで働き、色を感じます。一方、杆状体は暗いところで働き、弱い光を感じます。
4.×
眼軸が長すぎるために、平行光線が網膜の前方で像を結ぶのが近視です。一方、眼軸が短すぎるために、平行光線が網膜の後方で像を結ぶのが遠視です。
5.×
前庭及び半規管は内耳にあって、体の傾きや回転の方向を知覚します。
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